2006-01-01から1年間の記事一覧

マツオウジ

マツオウジ[neolentinus lepideus]。 春から秋に生えるきのこですがこの個体は秋に撮影したもの。赤松を切り倒した開けた土地に突如として生えていました。 カメラのバッテリーがなくなって、これだけしか撮せなかったもの。 小さい頃、なぜかあこがれのき…

クロハツ

はつたけを やまあさく狩りて 戻りけり 虚子 という「はつたけ」の仲間は、科としてはベニタケ科[Russulaceae]。律儀に毎年、顔を出すきのこが多い仲間です。 この仲間には、ハツタケやアカモミタケを含めて良い出汁の出るものも多いのですが、全体にぼそ…

ヒラタケ

ふたたび、ヒラタケ[Pleurotus ostreatus]。今年はヒラタケの当たり年だったようです。クリタケも大当たりでしたが。 台湾に、チェーン店のキノコナベ・レストランがあります。その名は「ひゃくそうえん」↓。 なんだか表示の場所がめちゃくちゃですね。こ…

今年

だいぶ、間があいてしまいました。 今年は、色々なところでクマが出没したようです。たとえば・・・ これは、秩父のミューズパークのはずれ。 道路があって、家族連れが遊んでいて、展望滑り台もあって、お寺もある、そんなところです。 このクマさんは、ど…

フクロツルタケ

最近、あちこちでキクラゲを見かけます。いつもこの時期にはあまり見ることがないのですが。 今日のきのこは、季節を少し戻って、9月に撮影したフクロツルタケ[Amanita volvata]。 猛毒です。山と渓谷社『山渓カラー名鑑 日本のきのこ』によると、197…

アカモミタケ

この日記も、初めてから知らないうちに2年が経ちました。アカモミタケ[Lactarius laeticolorus]は、日記を始めた頃に紹介しましたが、ふたたびの紹介になります。 モミ属の樹下に、関東周辺では10月半ば頃からよく生えます。 モミ属の樹下は、モミの葉…

キハツタケ

キハツタケ[Lactarius flavidulus]。秋、アカモミタケと同じ頃に、モミ属の樹下に生えます。 写真は2006年10月半ばのもの。 この場所は、小さな笹が生えていて、こんな写真になりました。かなり大きくなります。とっても大きくなります。 図鑑では食…

ヒラタケ

ヒラタケ[Pleurotus ostreatus]。昔は(今も?)、栽培品が「シメジ」という名で売られていました。 それから、ブナシメジの栽培品が「ホンシメジ」として売られるようになり、今は、ヒラタケよりブナシメジのほうが、どうやら人気のようです。 写真のヒラ…

オオゴムタケ

10月20日撮影のオオゴムタケ[Galiella celebica](たぶん)。ちょっとくたびれていますが。 山と渓谷社『日本のきのこ』によると、食べられるのだそうですが、食べたことはありません。 外側をとって、中のゼラチンっぽいところを、黒蜜でいただく、と…

キチチタケ

土曜日だというのに、きのこ観察にも行かず、なぜか家にいます。 ベニタケの仲間のきのこは、律儀に毎年顔を出すものが多くあります。 でも、軽くてボソっとしているせいか、ハツタケやアカモミタケを除いて、あんまり見向きもされていないような・・・・・…

クリタケ

クリタケ[くりたけ:Naematoloma sublateritium]。今年10月22日、千葉県にて。 晩秋のきのことして有名。地方によっては、「あかっこ」とか「あかもたし」といった名前があるそうです。 晴れた秋の日、明るい林の中を歩いていると、木漏れ日を浴びてあ…

獺祭

山口県の酒屋さん。オッターフェスト[かわうその祭り=獺祭]という地ビールで知っていた人もいるかと思います。 なかなかおいしい地ビールでした(もう作ってないんですって)。 さて、今日、お散歩していて、たまたま入った酒屋さんに、獺祭[だっさい]…

ミネシメジ

同じ気温でも、暑いときから涼しくなると、「涼」となり、肌寒いときから気温が上がると「暖」になります。 本日は、ミネシメジ[Tricholoma saponaceum](たぶん)。 キシメジの仲間[Tricholoma]は、昔はよく採っていたのですが、このところはあまり採ら…

コガネタケ

コガネタケ[Phaeolepiota aurea]。40年ほど前の思い出があります。 車で家族・家族の友人たちと出かけた帰り、道ばたに群生していました。その夜、カレーに入れて食べたのが、いと美味だったこと。 それから家族でずいぶんと探したのですが、ずっと見つ…

サクラシメジ

本日のきのこはサクラシメジ[Hygrophorus russula]。 大雨のときの写真なので、ちょっと暗いですが、きのこは淡いワインカラー。しっかりしていて、それなりにたくさん採れ、美しいものです。 次の写真は、裏から撮ったもの。 ヒダと柄のつながり方が美し…

ミヤマタマゴタケ

40年近く前、北の森でときおり見かけました。標本も作ったことがありますが、その当時は、どの図鑑をみても、載っていませんでした。 それが、本日ご紹介のミヤマタマゴタケ[Amanita imazeki]。 秩父の少し高いところ、今年10月8日の撮影です。 図鑑…

ウラベニホテイシメジ

本日のきのこはウラベニホテイシメジ[Rhodophyllus crassipes]。 「写真表示」で大きくなります。 里山に、わりと一般的に生えるきのこです。ほろ苦くて、「あまりおいしくない」と言う人と、「とてもおいしい」という人に別れます。 私のきのこ狩りエリア…

ヒメカバイロタケ

10月になりました。きのこのハイシーズンですが、おうちでうじうじ仕事の後かたづけなどをしています。 小さなきのこ。普段の目線で見ると、みんな一緒に見えたり、取るに足らないように見えたりしますが、低いアングルから拡大すると、また別の世界が見え…

カキシメジ

きのこ図鑑で、「中毒の多い毒キノコ」としてよく挙げられているものに、「クサウラベニタケ」や「ツキヨタケ」があります。 カキシメジ[Tricholoma ustale]も中毒が多い毒きのこのようです(写真は右クリックで画像表示を選ぶと少し大きくなります)。 こ…

ナガエノウラベニイグチ

先日の雨でこれから秋のきのこが出るかな・・・と期待されるところですが、そのチェックはまだできていません。 本日のきのこは、たぶんナガエノウラベニイグチ[Boletus quercinus]。 珍しく、関西地方の、丘を切り開いてできた住宅街の公園での採集。 ち…

ホウキタケの仲間(2)

昨日につづいてのポストです。ホウキタケの仲間第二弾。 こちらは、フサヒメホウキタケ[Clavicorona pyxidata]かも知れません。写真では見にくいですが、腐った木の脇から生えていましたし。 何にしても、ホウキタケの仲間はやはりわからないものが多いで…

ホウキタケの仲間

本日は、ホウキタケの仲間。この仲間は図鑑によっていろいろな種類が紹介されていますが、私自身は、ずばりのホウキタケ(根元が太い)とウスムラサキホウキタケ(根元が太く色が藤色っぽい)という優秀な食菌のホウキタケについてはわかるものの、それ以外…

カブラアセタケ

ずいぶんあいだがあいてしまいました。 今回も、毒きのこ。といっても前回とはちょっと違うタイプの毒のきのこ。 写真は、カブラアセタケ[Inocybe asterospora]。 ムスカリンという、きのこ関係の毒では有名な毒成分を含んでいるとのこと。 『日本の毒きの…

シロタマゴテングタケ

そろそろ森で出会うきのこも、秋っぽいものがまじるようになってきました。 夏から秋にわたって、長いあいだ見られるきのこのひとつに、しろたまごてんぐたけ[Amanita verna]があります。 猛毒。毒性の強いきのこは、食べて十分消化され毒成分が吸収されて…

赤いきのこ

赤いきのこ。色々ありますが、毎年りちぎに姿を現すのがベニタケの仲間。 傘が妙に濡れているのですが、「かぶとむしのような臭い」から、ニオイコベニタケ[Russula mariae]かなあ・・・という感じのものです。 2006年7月、埼玉県川越市での撮影。 夏…

野菜を洋風に煮込むとき

白いホウライタケの仲間っぽいものを、一つ。 雑木林にいーっぱい生えていました。 ところで、夏バテ防止には、午前中に常温のモモを一ついただくとよい、とか。 モモには、胃を保護する役割があるほか、汗で失われたミネラル等が豊富なんだそうです。 さて…

落葉松

白秋がうたった「落葉松」。 さて、どこにあったろうと探してみて、「おもひで」でもなく、いろいろひっくり返して、ようやくありました。 神西清編『北原白秋詩集』(新潮文庫)から。 もとは『水墨集』。 からまつの林を過ぎて、 からまつをしみじみと見き…

発泡するもの

雨が降りましたが、きのこはなかなか、まだありません。あんまり見てもいないのですが。 写真がよくないですが、本日はコテングタケモドキ[Amanita pseudoporphyria]。 テングタケの仲間は、ベニタケの仲間、イグチの仲間と同じく、夏によく生えます。 こ…

オキナクサハツ

ベニタケの仲間は、どうも、なんとなく苦手なようです。 本日のきのこは、オキナクサハツ[Russula senis]。辛くて、毒。 小さなときの、傘のしわが特徴です。 7月半ばの撮影。 本日は米国が長崎に原爆を落とした日。平和式典があって、黙祷。なぜか、昨夜…

キヌガサタケ

夏になりました。前回の日記で「今週末こそは」と書きましたが、きのこはほとんどないし、暑くて写真を撮る気もしないし・・・・・・ そんなわけですから、梅雨時真っ最中に撮った、キヌガサタケ[Dictyophora indusiata]の写真。 大雨で、蚊に追われながら…