ウラベニホテイシメジとクサウラベニタケ

このところ世間を騒がせているウラベニホテイシメジとクサウラベニタケ、2006年10月9日の記事から写真を再掲してみました。 ウラベニホテイシメジは一般に大型。傘は水をはじきます。あと、柄が地中深く入っていることがあります(そうでないこともあります…

続いて・・・

墨田だけでなく、ウラベニホテイシメジにクサウラベニタケが混入していたという事故が続発しているようですね。 見慣れるとわかるのですが、見慣れていないとやはりわからないので、困ります。東京周辺の里山ではいつも有毒のクサウラベニタケがざっくざっく…

墨田

墨田区のイベントで、クリタケと間違えてニガクリタケが売られていた、というニュースがありました。 まだ2パックは行方が確認されていない、とか。。。 ちょっと怖いです。 秋のきのこがどんどん出始めたようです。お仕事が忙しくてなかなか行けませんが、…

キイボカサタケ

杉林。あまりきのこが生えない林と言われています。 スギヒラタケ(数年前から毒となった)、スギエダタケのほか、ときおり、オオイチョウタケやハイイロシメジなど。 ほかに、シロイボカサタケやキイボカサタケ、アカイボカサタケが生えます。 その、キイボ…

オオワライタケ

シビレタケやワライタケなど、PsylocybeやPanaeolus周辺のきのこは、法律により麻薬扱いで、持ち運んだりしてはいけないことになりました。 オオワライタケは、「ワライタケ」とはありますが、ちょっと違う、フウセンタケ科。学名は、Gymnopilus spectabilis…

シャグマアミガサタケ

今の季節とは関係ありませんが、友人がフィンランドで取ってきてくれた市場の写真。 ここで売られているのは猛毒のシャグマアミガサタケ。 ちょっと遠くから見てみましょう。 何やら、説明書きのようなものが書かれています。 フィンランド語(フィン・ウゴ…

クサウラベニタケとハタケシメジ

クサウラベニタケ[Rhodophyllus rhodopolius]。梅雨時から晩秋まで、関東周辺の里山にはうなるほど生えます。 よく知られ、中毒例も多い毒きのこ。 図鑑などでは、ヒダが最初白からピンク、肉色に変わるとあります。 ハタケシメジ[Lyophyllum decastes]…

ウスムラサキシメジ

秩父の山は秋らしくなって、至る所きのこ採りの人でいっぱい。ハタケシメジがシーズンでナラタケやウラベニホテイシメじは少し遅くて、まだミヤマタマゴタケが残っていて、チャブクロがたくさん、オオザラミノシメジやスギタケなどが生えていて、ムレオオフ…

ウラベニのイロガワリ

このところ、関東周辺ではきのこっぽいきのこをほとんど見かけませんでした。なので、ちょっと古い写真(7月末)。 特徴は、ウラが黄色から赤っぽい(といってもよく撮ってないボケ写真なのでわかりませんが)。もう一つ、傷つけると青く色が変わる。 とす…

ナカグロモリノカサ

ハラタケの仲間で一番身近なのは、スーパーで買える、マッシュルーム。ブラウン・マッシュルームやホワイト・マッシュルームなど、日本でも少し種類がこのところ増えました。 でも、おーきなマッシュルームは手に入りません。これが、一番おいしいのだけど。…

カキシメジ(?)

きのこ図鑑を見ると、よく、日本ではぬめりのあるきのこが好まれると書いてあります。 スーパーで買えるものの中では、ナメコが代表ですね。ほかにエノキタケもちょっとぬめりがあります。あと、ハナイグチ(長野ではジコボウとか言われてるもの・北海道では…

ウラグロニガイグチ

ベニタケの仲間がたくさんたくさん出ています。数年に一度しかあえないルリハツタケも、今年はたくさん出ています。 テングタケの仲間は、ちょっとだけ出ています。例年お目にかかれるタマゴタケはほとんどなく、梅雨の遅れが影響したのかしら。 イグチの仲…

チチアワタケ

このところ毒ネタが続きますが、今日のきのこはチチアワタケ[Suillus granulatus]。撮影は昨2006年の9月、奈良県にてです。 本来、「日記」なので、今の季節のきのこを紹介すべきなのですが、カメラの調子が悪くて、すみません。 このきのこ、イグチ科(傘…

マツオウジ

マツオウジ[neolentinus lepideus]。 春から秋に生えるきのこですがこの個体は秋に撮影したもの。赤松を切り倒した開けた土地に突如として生えていました。 カメラのバッテリーがなくなって、これだけしか撮せなかったもの。 小さい頃、なぜかあこがれのき…

クロハツ

はつたけを やまあさく狩りて 戻りけり 虚子 という「はつたけ」の仲間は、科としてはベニタケ科[Russulaceae]。律儀に毎年、顔を出すきのこが多い仲間です。 この仲間には、ハツタケやアカモミタケを含めて良い出汁の出るものも多いのですが、全体にぼそ…

フクロツルタケ

最近、あちこちでキクラゲを見かけます。いつもこの時期にはあまり見ることがないのですが。 今日のきのこは、季節を少し戻って、9月に撮影したフクロツルタケ[Amanita volvata]。 猛毒です。山と渓谷社『山渓カラー名鑑 日本のきのこ』によると、197…

ミヤマタマゴタケ

40年近く前、北の森でときおり見かけました。標本も作ったことがありますが、その当時は、どの図鑑をみても、載っていませんでした。 それが、本日ご紹介のミヤマタマゴタケ[Amanita imazeki]。 秩父の少し高いところ、今年10月8日の撮影です。 図鑑…

カキシメジ

きのこ図鑑で、「中毒の多い毒キノコ」としてよく挙げられているものに、「クサウラベニタケ」や「ツキヨタケ」があります。 カキシメジ[Tricholoma ustale]も中毒が多い毒きのこのようです(写真は右クリックで画像表示を選ぶと少し大きくなります)。 こ…

ホウキタケの仲間(2)

昨日につづいてのポストです。ホウキタケの仲間第二弾。 こちらは、フサヒメホウキタケ[Clavicorona pyxidata]かも知れません。写真では見にくいですが、腐った木の脇から生えていましたし。 何にしても、ホウキタケの仲間はやはりわからないものが多いで…

ホウキタケの仲間

本日は、ホウキタケの仲間。この仲間は図鑑によっていろいろな種類が紹介されていますが、私自身は、ずばりのホウキタケ(根元が太い)とウスムラサキホウキタケ(根元が太く色が藤色っぽい)という優秀な食菌のホウキタケについてはわかるものの、それ以外…

カブラアセタケ

ずいぶんあいだがあいてしまいました。 今回も、毒きのこ。といっても前回とはちょっと違うタイプの毒のきのこ。 写真は、カブラアセタケ[Inocybe asterospora]。 ムスカリンという、きのこ関係の毒では有名な毒成分を含んでいるとのこと。 『日本の毒きの…

シロタマゴテングタケ

そろそろ森で出会うきのこも、秋っぽいものがまじるようになってきました。 夏から秋にわたって、長いあいだ見られるきのこのひとつに、しろたまごてんぐたけ[Amanita verna]があります。 猛毒。毒性の強いきのこは、食べて十分消化され毒成分が吸収されて…

イッポンシメジの仲間

いっぽんしめじの仲間[RhodophyllusあるいはEntoloma]のきのこには、毒のものが多いです。 クサウラベニタケ、イッポンシメジなど。成長すると、ヒダがピンクになって、ちょっと傘もヌメっとして、何となく「食べたい」という感じではなくなるのですが、小…

小さきものたち

季節はずれの梅雨。東京都内の公園では、柄と傘をもつ小さなきのこたちがどんどん顔を出しています。 小さなきのこたちの同定には、顕微鏡や試薬が必要なのですが、もう20年来、そんなことができる環境にありません。 ですから、これから紹介するものの識…

ならたけ

友人の案内で、文京区にある東大キャンパス内を散策してきました。 カンゾウタケでもあるかな、と思ったのですが、発見したのはナラタケ[Armillaria mellea]。 昔からおいしい茸だけれど、消化に悪いから食べ過ぎないよう言われてきたきのこです。 でも、…

クサウラベニタケ

毒きのこの続きです。さきごろ紹介したイッポンシメジに近いクサウラベニタケ[Rhodophyllus rhodopolius]。秩父では「ニタリ」と言います。 関東周辺の里山では、梅雨時から秋遅くまで長期にわたりみることができるきのこで、毒。 写真は6月末、奥多摩に…

イッポンシメジ

日本のきのこには、「標準和名」というのがあります。 明治期の学校で、沖縄や東北で「標準語」を押しつけるために、地元の言葉で話したら懲罰の札を持たされて立たされた、というおぞましい話もあって、「標準」という言葉にいかがわしさを感じてきました。…

毒菌の横綱もう一つ

よく見かける猛毒菌として、以前、ドクツルタケを紹介しました。今日のきのこは、それと肩を並べる猛毒きのこ。 タマゴタケモドキ[Amanita subjunquillea]。ドクツルタケもタマゴタケモドキもテングタケの仲間。ちょっと落ち着いて写真を撮る環境でなかっ…

はしやすめ

イグチの仲間やテングタケの仲間のように、どちらかというと大きなきのこばかり扱っていると、「大物ねらい」に流されてしまうので、ちょっと箸休め。 もう秋だけれど、このところ忙しくてぜんぜんきのこ探しに行けないので、またもや、夏のきのこ。シラゲア…

トキイロヒラタケ

今日のきのこはイグチの仲間から離れて、トキイロヒラタケ[Pleurotus salmoneostramineus]。学名のsalmone...は、「サケのような」でしょうか。 カテゴリーは「毒」ですが、トキイロヒラタケは毒ではありません。食べられます。でも、すこし大きくなると、…