続いて・・・
墨田だけでなく、ウラベニホテイシメジにクサウラベニタケが混入していたという事故が続発しているようですね。
見慣れるとわかるのですが、見慣れていないとやはりわからないので、困ります。東京周辺の里山ではいつも有毒のクサウラベニタケがざっくざっく生えているのですが、今年は広い範囲で北は北海道でもクサウラベニタケが例年になく出ているようです。
というわけで、クサウラベニタケのお写真。
傘の表面はつるっというかぬめっというか(といっても粘性はありません)、そんな感じ。また、柄はひ弱な感じで、どっしりしていません。といってもやはり有毒の似たきのこイッポンシメジはもっとがっしりした感じなのですが(注意:秩父地方ではイッポンシメジといえば食用のウラベニホテイシメジを指します)。
一方、ウラベニホテイシメジはもう少しオリーブっぽい色合いがあって、傘に指で押したような部分があり、微妙に絹のかすりがかかったような感じ。
どちらの写真も、拡大して見てください。もちろん、きのこの専門家が言うように、きのこはあくまで微生物なので肉眼での識別にはいつも誤りの危険があります。
さて、それとは別に、本日のきのこは、まずモエギタケ[Stropharia aeruginosa]。モエギタケは珍しくないきのこのはずですが、久しぶりに出会いました。
山渓フィールドブックスの『きのこ』によると、「有毒とされていたことがあったが、志田信男氏によれば可食であるという」とのことです。でも、食べたいとは思いません。
もう一つは、ハナイグチ[Suillus grevillei]。
まだ幼菌です。
長野県ではジコボウ、北海道ではラクヨウ(落葉松[ラクヨウ]林に生えるため)と呼ばれ、人気のきのこ。長野や北海道では季節になると市場でよく見かけます。
歩きやすく見つけやすい落葉松林に生えるので、きのこ狩りをする地域ではみんなが採っちゃって、ほとんど採れません。写真は、これを含めて3つだけ、林のはずれに残っていたもの。