2004-01-01から1年間の記事一覧

巨大トリュフ腐る

もう随分前、2004年12月8日のことですが、英国はBBCのニュースに、2万8000ポンド(約550万円)の巨大トリュフを、ロンドンの超一流レストラン「ザフェラノ」が、これを腐らせてしまい、「埋葬」したというニュースがありました。 http://n…

酒屋の古酒

自宅からほど近い酒屋さんで、7年ものの古酒を見つけました。金沢の福光屋が造っている「百々登勢」(モモトセ)などとは違い、その酒屋さんで、新酒をとっておいて、古酒になったもの。 銘柄は広島県呉市の三宅本店の「千福純米大吟醸しぼりたて(!)」で…

キノコと水虫

本ブログのリンクリスト「その他」(右下)に「足の裏の茸」へのリンクがはってあります。何ででしょう? どちらも、きのこだから。ちなみに、英語では、きのこは「fungus」、水虫も真菌なので「fungus」。ちょっと気持ち悪い気もしますが。 といってもにわ…

乾燥セップ活用の秘訣 (1)

今日は乾燥セップ活用法について紹介したいと思います。タイトルには秘訣(1)とありますが、(a) そう大した秘訣でもありませんし、(b) 続編で(2)、(3)・・・があるかどうかもわかりません。 セップの和名はヤマドリタケで、学名はBoletus edulis。イタリア語…

カニの季節

巷でカニを食うごとく、わがブログにはカニノツメ(ポオル・ヴェルレエヌ)。 巷では、カニが美味しい季節になっています。 ちょっとちがいますが、カニノツメ[Linderia bicolumnata (Lloyd) Cunn.]は、スッポタケとかキヌガサタケなどと近い仲間。最初ブ…

イラクについて

ちょうど一カ月前に、米軍がファルージャに総攻撃をくわえたことで、沢山の罪のない人々が殺されている、というとても社会的なことに言及したことがあります。 それから、ずっと、気になっていました。小泉首相が理由も説明もなしに、自衛隊のイラク派遣延長…

きのこ採り犬

最近、里山で、ときおり、「人の遺体が見つかった」といった報道があります。もちろん、以前からあって、以前は報道されなかっただけなのかもしれませんが(ちなみに、少年の凶悪犯罪は、警察の統計を見ると増えていないのに、新聞やテレビだけ見ている印象…

ツルタケ

ツルタケ[Amanita vaginata]は、割とどこにでもあるきのこです。テングタケ[Amanita]の仲間で、柄の根元に立派なツボがありますが、ツバはありません。柄は少しささくれだった感じで、傘の周囲には、放射状の溝のようなものがあります。 いちおう「食」…

エノキタケとパウミットのサラダ

エノキタケは野生のものが抜群で、お店で買える栽培のひょろひょろエノキは味を剥奪されたものだった、と書いたことがあります。それでも、多くの人は野生エノキを採らないでしょうし、栽培エノキを食べることが多いだろう、ということで、栽培エノキを使っ…

クヌギタケ?

たぶんイヌセンボンタケ[Coprinus disseminatus (Pers.: Fr.) S. F. Gray]ではなく、クヌギタケ[Mycena galericulata (Scop.: Fr.) S. F. Gray]と思うけれど、この手のキノコは、横に並べて比べないと、肉眼だけでの同定はとってもしにくいです。 切り株…

掲載キノコ和名一覧

以下では、各キノコについて、それなりにまとまった記述のあるページへの参照を示します。順次、拡充していきます。なお、写真の掲載がないものもありますが、ご容赦下さい。 未同定菌・不明菌 緑色の 紅色の(1) 紅色の(2) 紅色のベニタケの仲間 橙色…

アラゲキクラゲ

中華料理やラーメンに使われる有名なキクラゲの仲間。一般に、キクラゲと区別なく、乾燥したものが流通しています。アラゲキクラゲ[Auricularia polytricha (Mont.) Sacc.]は少しキクラゲよりもかたくて、生えるとき木に癒着しているほうの面に、荒い毛が…

アカモミタケは・・・

関東周辺では、アカモミタケ[Lactarius laeticolorus (Imai) Imaz.]は、10月後半を中心に生えます。モミの仲間の木の下に。きれいなオレンジ色の、優しい雰囲気のきのこ。 きれいですが、モミの樹下に生えるため、小さな葉っぱが傘に、柔らかい土が根元に…

トラバる・・・

って、いったいどうやればよろしいのかしら……と悩める犬、ということにしておこう。 本当は、考えているのか、考えているふりをしているのか、はたまた、彼女は考えているのではないかという考えを人間側が彼女の顔に投射しているだけなのか。 日の光をいっ…

モミタケ、やはりソテー

2004年10月17日、約20年ぶりに、モミタケ[Catathelasma ventricosum]を採りました。一本だけ(ちゃんとしたカメラがなかったので、普段以上にヘンな写真)。傘の径20センチくらいのもの。 宮城県仙台地方では、「センダイサマツ」と呼ばれて人気のきのこら…

中国野菜とフクロタケのスープ風

フクロタケ[Volvariella volvacea (Bull.: Fr.) Sing. var. volvacea]は中華料理でよく使われるキノコ。普通に売っているものは、ウズラの卵大のつぼみを缶詰にしたもの。中華料理でお馴染みの方も多いと思います。なかなかキュートで歯触りもよく、美味で…

ニガクリタケ

ニガクリタケ[Naematoloma fasciculare (Hudson: Fr.) Karst.]は、割とどこにでもある、そして割と毒性の強い毒キノコです。死亡例もあるそうです。同じモエギタケ科でも、クリタケ[Naematoloma sublateritium (Fr.) Karst.]は食べ方によっては優秀な食…

茸採りの季節なのに

茸採りの季節なのですが、時間が取れず、特に今日は心が落ち着きません。というのも、ときどきチェックするこのブログに、イラクのことが書いてあったから。 そして、ニュースで盛んに伝えられている、ファルージャの町にアメリカ軍が行なっている攻撃が、た…

君の名は(2)

命名:磨かれ男茸 読み:ミガカレオトコタケ 学名:Musculina Polida 2004年11月7日、松の木の下に生えていました。直径は10センチほど。磨かれた男のイメージそのままなので、「磨かれ男茸」と命名。ノウタケのようですがノウタケではありませんで…

鍋とラーメン

少し季節が早いのですが、2004年11月3日(水)、えのきたけ[Flammulina velutipes (Curt: Fr.) Sing.]が生えていました。写真はピンボケですが、立派に育ったもの。えのきたけもそうですが、なめこ、くりたけなど、晩秋によく生えるきのこは、鍋によく合い…

君の名は?

酒は、あまり量を飲める方ではありませんが、料理に合わせて酒を選ぶのは、とても好きです。 特に、ワインと日本酒。凡庸ですが。 日本酒は4合瓶1500円程度のものの中に、ここ10年ほど、随分美味しいものが増えてきたように思います。一升瓶だと23…

クロダイコクのソテー

標準和名はムレオオフウセンタケ。関東地方の広い範囲でクロダイコクあるいはオオシメジといった愛称で親しまれています。10年近く前、秩父で「かいじ」という名で店先に並んでいたこともあります。学名は、Cortinarius Praestans。 多くの図鑑に、石灰質…

馬の糞茸

茸採りの日記を付けようかなと思い立ち、このブログを始めてみました。今年は、梅雨の不在、夏の激しい暑さと雨不足で、東京周辺の低山は、茸の出具合が、どうも不順でした。 10月に、カラカサタケ、コガネタケそして様々なテングタケの仲間を見かけました…