きのこ採り犬

きのこ採り随伴犬



最近、里山で、ときおり、「人の遺体が見つかった」といった報道があります。もちろん、以前からあって、以前は報道されなかっただけなのかもしれませんが(ちなみに、少年の凶悪犯罪は、警察の統計を見ると増えていないのに、新聞やテレビだけ見ている印象では、増えているように思ってしまいます)。


そんなわけで、昔よりも、一人で山歩きをするのに、臆病になりました。死体があったらどうしよう、と。今年は皆さん、熊を恐れているようですが、里山で私が怖いのは、一にスズメバチ、二に人の死体、です。


ところで、きのこ採りに行こうと家を出ると、隣家の犬が、柵から鼻を出して、「つれてけー」と言います。きのこ採りに、ではなくて、お散歩に。


と言うわけで、私も一人で歩くのはちょっと心配なので、一見したところ両者の利害が一致し、一緒にでかける、というわけ。


でも、困ったことがいくつかあります。


一つめ。この子は大分歳をとってきたので(現在9歳)、あまり長距離を歩けない。だから、一番短距離の簡単な山道を行くだけになってしまって、本格的なきのこ採りに行かなくなる。


二つめ。きのこを採っていると突進してくる。鼻を突っ込む。きのこをくわえようとする。ただ、クサウラベニタケなんかは、いったん口に含んでも、ちゃんと吐き出します。毒だとわかるのか、単にきのこは嫌いだけど無視されるのが嫌で鼻を突っ込むだけなのか。


下の写真は、突進中のきのこ採り随伴犬。





一方、良いことは、きのこ採りをしているのではなく、犬と散歩をしているんですよ、というふりができること。それで、何を採っているのかばれて競争にならないようにすることができる(でも犬を連れていくところは、大体、早朝に人が入っている)。


下の写真は、2時間位、あたりの山を歩いて、お疲れさま、のにっこり。少し顔が白くなっているのが、わかりますね。