2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の木漏れ日の中で

ここ数日の寒さが少し和らいだかなという今日ですが、それでも寒い一日。弱々しいまでにやわらかい日差しをみながら、思い出したきのこの写真が、これ。 ダイダイガサ[Cyptotrama asprata]。南方系のきのこで、写真は2005年7月14日、秩父での撮影で…

耳たち

『影たち』という小説があります。ジンバブエの作家チェンジェライ・ホーヴェの作品。日本語訳はスリーエーネットワークから。 ベラスケスの有名な作品ラス・メニーナスは日本語では『侍女たち』。プラドの一室に場を占めていて、今年の2月、久しぶりに見て…

古酒さまざま

「石さまざま」はシュティフターでしたでしょうか。『水晶』『御影石』など、小品を集めたもの。 日本酒の古酒といえば、金沢は福光屋の『百登勢』10年ものと20年ものがよく知られています。おなじ福光屋の『黒帯』も3年熟成ものがあったはず。 ふと通…

老いたる者をして・・・

老いたる者をして静謐の裡にあらしめよ そは彼等こころゆくまで悔いんためなり 吾は悔いんことを欲す こころゆくまで悔ゆるは洵に魂を休むればなり 中原中也の、『在りし日の歌』から、「空しき秋」第十二、「老いたる者をして」の冒頭です。 写真のきのこは…

アカモミタケ

アカモミタケ[Lactarius laeticolor]。秋、モミの木は「命の木」といった観を呈します。アカモミタケにキハツダケ、モミタケ、ウスタケ、ニガイグチ、チチタケの仲間などが次々と顔を出すのです。 昨年11月末に一度紹介しましたが、改めて、アカモミタケ…