アカモミタケは・・・

アカモミタケ



関東周辺では、アカモミタケ[Lactarius laeticolorus (Imai) Imaz.]は、10月後半を中心に生えます。モミの仲間の木の下に。きれいなオレンジ色の、優しい雰囲気のきのこ


きれいですが、モミの樹下に生えるため、小さな葉っぱが傘に、柔らかい土が根元について、案外、したごしらえに手間がかかります。ざぶざぶと水で洗えばよいのでしょうが、きのこは、できるだけ水洗いはしない方がよいので[料理によりますが、ソテーや焼きもの系料理では特に]。


若い松の樹下によくあるハツタケと近い仲間で、ハツタケはキノコご飯とかで有名なため、アカモミタケも、和風料理に使う人が多いようです。


でも、今回のお勧め一番は、単なる塩焼き。アカモミタケについた木の葉を、きのこを壊さないように(少し脆いので注意)、丁寧にブラシと手で落とし、大きめのものは縦に半分に切って、串に刺して、塩をふってあぶり焼く。焦げないように注意。


このきのこに含まれる味が、一番よくわかる料理法です。


なんだおまえは、ソテーとか塩焼きとか、手をかけずにできる料理ばかり紹介して、結局ずぼらなだけではないか、とお思いの方、すみません。少しずつ、手のかかる料理も紹介していきますが、私は基本的に素材の味ができるだけ生きている料理が好きなので。


もう一つのお勧めは、平凡ですが、佃煮。上質のみりんを使うことがポイントで、私は、日本三みりんの一つ「福来純みりん」を愛用しています。


こうしておけば、ごはんを炊いて最後に混ぜ込めば簡便あかもみたけご飯ができますし、ただ佃煮として食べることもできます。2、3日に一度は火を通すと、長持ちするし。





この写真は、ざっと葉っぱを落としたあと、細かい落ちにくい葉の欠片や土が残っている状態のアカモミタケ