鍋とラーメン

えのきたけ



少し季節が早いのですが、2004年11月3日(水)、えのきたけ[Flammulina velutipes (Curt: Fr.) Sing.]が生えていました。写真はピンボケですが、立派に育ったもの。えのきたけもそうですが、なめこ、くりたけなど、晩秋によく生えるきのこは、鍋によく合います。とりわけ、街の八百屋やスーパーで売っている小さなものではなく、傘の開いた大きなもの。


ちなみに、野生のえのきたけは、基本的に、傘が茶色、柄は焦げ茶色でビロード状の毛が生えています[下の写真は、幼菌のヒダを撮ったもの]。みそ汁や鍋などに入れると、抜群に美味しい。これを食べると、栽培の白くてひょろひょろしたえのきたけは、味をほとんど剥奪されたものだったのか、としみじみ感じます。


野生のえのきたけは、都内の公園などにも案外たくさんあります。切り株を探すことがポイント。ただし、ときおり、犬の糞と同居していることがあるので注意しましょう。


私のお気に入りの鍋は、椎茸と昆布の出汁をベースに、最低限の具として、

  • ねぎ
  • はくさい
  • 春菊
  • 豆腐

を入れる[鍋に合いそうだな、と思う具なら何を入れてもよい]。


それに、くりたけ、えのきたけなどのきのこをたくさん[茸採りという点からは邪道だけれど、料理という点からは、採れた量が少なかったときには、スーパーで「やまなめこ」とか「本えのき」などを買い足してもよい]、お酒と醤油[確か岩手の方だったと思うが、井上の醤油というのがあって、非常に美味しい]。


仕上げに、うどんではなくラーメンを使います。鍋のだし汁でさっと煮込むの。うどんのときよりも、汁は多めに使う感じで煮込んで下さい。


友人に勧められて騙されたと思ってやってみたところ、本当にこれが不思議な美味しさで、とりわけ寒い日には体がとてもよく温まります。


つなぎに卵をつかっていないラーメンを使えば、純粋にベジタリアンの鍋ラーメンとなります。ラーメンは食べたいけれど、スープは動物性なので・・・・・・という方にも大変お勧め。


いやー、美味しいのよ、ほんまに。