クヌギタケ?

イヌセンボンタケ



たぶんイヌセンボンタケ[Coprinus disseminatus (Pers.: Fr.) S. F. Gray]ではなく、クヌギタケ[Mycena galericulata (Scop.: Fr.) S. F. Gray]と思うけれど、この手のキノコは、横に並べて比べないと、肉眼だけでの同定はとってもしにくいです。


切り株の、鋸が少し入ったところから、競うように生えていた。2004年11月20日の撮影。


もちょっとアップの写真:





イヌセンボンタケの学名のdisseminatusは、たぶん(ちゃんと調べていないけれど)、英語のdisseminationと一緒で、semen(精液)をばらまくという意味だろうと思っています。デリダの日本語訳風に言うと、「散種」。


考えてみればこの写真、仮にイヌセンボンタケだったとしても、どうかんがえても「センボン」もない。五目そばに六目入っているからといってケチをつけるようなものだけれど。。。そういえば、神聖ローマ帝国というのも、すごいですね。神聖でも、ローマでも、帝国でもなかったのに、神聖ローマ帝国という名前がついています。


教訓:固有名はただ指し示す(だったら要素を訳すのもナニかと思うけれど)。