社会

きのこ観察会

『いのちと放射能』という本をふと買って読みました。筑摩文庫。柳澤桂子著。私は何でも「わかりやすい」という言葉をk好みません。 でも、この本はわかりやすさの点からも、情報の点からもとても良い本だったと思います。 論理とその表現もさえています。例…

車と歩行者

巣鴨の地蔵通り商店街は、歩くのに適しています。お年寄りも気軽に歩けるよう、随所に座る椅子はあるし、歩道の高さも低くなっていて、便利です。 今日のきのこは、赤い不明菌。オーストラリア、ヴィクトリア州のメルボルンにあるGawa Wurundjeri aboriginal…

ヘビキノコモドキ

雨が降りました。こないだの土日は、きのこ探しに行かなかったので、今日の写真も少し古いの。 ヘビキノコモドキ[Amanita spissacea]。8月5日の撮影ですから、約1月前のもの。同行した友人が撮ってくれました。 なかなか、端正な姿ですね。食毒について…

災害保険

日本では地震で原発の廃液漏れにIAEAの査察が入ることになりましたが、イギリスでは洪水洪水洪水。 オックスフォードも洪水の災害を受けたようです。 洪水などほとんどないから、と、河川の氾濫地帯にも家をたくさんたてたのが大元の原因、とか。 イギリ…

地震

中越沖地震。朝日新聞7月18日付けの記事によると、「新潟県中越沖地震(マグニチュード〈M〉6.8)を起こした海底の断層は、東京電力柏崎刈羽原発のある陸地直下にまで及んでいるとみられることが、気象庁などによる余震分布の解析でわかった」とのこ…

あまり梅雨じゃない梅雨

日光では、ムラサキヤマドリタケやヤマドリタケモドキが生えているそうです。関西ではムサラキヤマドリタケが溶けていたとの情報は先日紹介しました。 南関東では、テングタケの仲間とイグチの仲間の出足がいまひとつです。梅雨の雨が少なかったことが原因の…

キララタケ

これまでにも何度かキララタケ[Coprinus micaceus]ですが、今日、お散歩していたら、なかなか楽しい株があったので、早速撮影してみました。 ヒトヨタケ(一夜で溶けてしまうことからついた名前)の仲間だけあって、黒い炭のように溶けていきます。 それを…

引き続き、ハルシメジ

前回はハルシメジのヒダと胞子を紹介しました。 前回紹介した、胞子をまとった傘のピンク色を強調するために、今回は、胞子をまとわないハルシメジの傘を紹介します。 「かすり」「絹状の光沢」のようなものがありますね。 もちろん個体によって大きく違うの…

イシガキ・ハラタケ

本日のきのこはハラタケ[Agaricus campestris]。東京がチョー寒かった4月上旬の沖縄・石垣島にて。 マッシュルーム(ツクリタケ)の親玉みたいな奴ですね。 4月12日、衆議院憲法特別委員会で与党が憲法改正国民投票法案の強行採決を行いました。野党が…

BBCニュースから

イングランド南部のソールズベリ(サルスベリ?)で50年にわたって茸を観察してきたエドワード・ゲインジさんと息子のアラン・ゲインジさん親子が地球温暖化と茸の関係を『サイエンス』誌に発表したというお話。 英国BBCニュース発です。 大サービスで…

マツタケ

マツタケ[Tricholoma matsutake]。いろいろなものの本で、いろいろなことが語られている、日本のきのこの代表。 昨年撮った写真です。 場所は、某所。東京からはちょっと遠いところ。 私的には、マツタケよりもホンシメジの方が憧れが強く、味も好き。マツ…

そろそろ・・・・・・

そろそろ春のきのこのシーズンになりかけています。東京周辺でも、早いアミガサタケが顔を出しているようです。といっても、このところの寒の戻りで、これからはどうなるでしょう。 本日のお写真は、ベニテングタケの絵。 写真がとても悪いですが、ずいぶん…

サルスベリとサルの椅子と六ヶ所村

パソコンが壊れて、写真をアップすることができなかったため、ご無沙汰してしまいました。今日も、昔の写真から。 百日紅(さるすべり)の上のほうに生えた、サルノコシカケの仲間。 サルスベリでサルがすべらないようにサルノコシカケがあるのか、サルノコ…

ミネシメジ

同じ気温でも、暑いときから涼しくなると、「涼」となり、肌寒いときから気温が上がると「暖」になります。 本日は、ミネシメジ[Tricholoma saponaceum](たぶん)。 キシメジの仲間[Tricholoma]は、昔はよく採っていたのですが、このところはあまり採ら…

オキナクサハツ

ベニタケの仲間は、どうも、なんとなく苦手なようです。 本日のきのこは、オキナクサハツ[Russula senis]。辛くて、毒。 小さなときの、傘のしわが特徴です。 7月半ばの撮影。 本日は米国が長崎に原爆を落とした日。平和式典があって、黙祷。なぜか、昨夜…

ヤマドリタケモドキとニガイグチモドキ

ヨーロッパでは美味なきのことして有名な、ヤマドリタケ[Boletus edulis]。フランスやスペイン、イギリスでは「セップ」(イギリスではペニーバンとも)、ドイツではスタインピルツ、イタリアではポルチーニと呼ばれ、夏から秋にかけて市場に並んでいます…

ウラグロニガイグチ

イグチの仲間が、いろいろ姿を見せ始めました。 イグチ=猪口。きのこの多くは、傘の裏がヒダですが、イグチの仲間はアナアナのスポンジ状。これがイノシシの鼻/口みたいだということで「イグチ」だそうです。 そんなわけで、今日はウラグロニガイグチ[Tyl…

ハルシメジ

しばらく前に、紹介すると言っていた、ハルシメジ(シメジモドキ)[Rhodophyllus clypeatus]。 前回紹介したナラタケと同じように、ハルシメジも、複数の種類に分かれる可能性があるきのこです。 このハルシメジは、梅の樹下に生える、大きめのタイプ。撮…

山を登るアミガサタケ

そろそろ関東周辺では、アミガサタケ関係各種は、おしまいに近づきつつあります。 生える場所も少しずつ山を登っているようです。写真は、4月30日、標高600メートルくらいのところで拾った、「ちゃあみがさたけ」[Morchella esculenta var. umbrina]…

春の雨

東京周辺では、このところの雨続きで、色々なきのこが生えはじめました。 きくらげ、たまきくらげ、あしぼそあみがさたけ、あしながいたちたけ、など。少しずつ、紹介していきます。 あみがさたけ系では、トガリアミガサタケのシーズンがほぼ終わり、かなり…

怪しい雲行き

本日のきのこは、ヒメカタショウロ[Scleroderma areolatum]。昨年秋、東京都下の公園にて撮影。 このところ、写真の表示幅を調整せず、ブラウザによってははみ出しまくりですみません。写真、被写界深度不足で、そのため、まるで曇ったガラス越しにきのこ…

サルノコシカケ

サルノコシカケ科。この仲間のきのこは、最近の遺伝子解析から、ずいぶん異なる種類からなっていると判断されたため、もしかすると分類が大きく変わるかもしれないらしいです。 さて、微視的に見ないと判断が難しいので、ここでは単に「サルノコシカケの仲間…

ヒダと「障害者自立支援法」

前回、マツバハリタケを紹介しました。ふつうのきのこは傘の裏がヒダだけど、マツバハリタケは針状だとも。 では、ふつうのきのこのヒダとは? ということで、ハツタケの仲間のヒダ↓ それとはまったく関係ありませんが、2006年4月から「障害者自立支援…

サービスの初心にかえって

ときおりみかけますが、どうしても苦手なもの・・・・・・ 「シェフの気まぐれサラダ」:気まぐれで作られても、困ります。 「古酒屋のひとりよがり」:ひとりよがりなら、どうして売るの? 「古酒屋のひとりよがり」というお酒は、「栄光富士」を造っている…

カイガラタケ

冬になって、とくに雨がないときには、山には「硬い」きのこしか見られなくなります。雨があれば、エノキタケやヒラタケなども見られるのですが・・・ 最近ではなく、10月末の撮影ですが、カイガラタケ[Lenzites betulinus]。サルノコシカケのお仲間です…

悲しいこと二つ

きのことは全く無関係ですが、悲しいこと二つをご紹介します。 一つは偶然道を歩いていて見つけた、里親を捜している犬のお話。放射能とイラクのきのことの関係について書いて以来、少し関心を強く持ち始めたイラクの状況について。 里親を捜している犬は小…

砂漠のマッシュルーム

先日、チェルノブイリの原発事故があってから、周辺で、それまで普通に食べていたきのこにあたった例がある、と書きました。 関連する情報を調べていたら、ちょっと違った暗い情報に行き当たりました。 「砂漠のマッシュルーム、『カマ』」。写真家の森住卓…

ウツロイイグチ

夏のきのこの第二弾、イグチの仲間編の続きで、今日はウツロイイグチ[Xanthoconium affine]の幼菌をご紹介。とはいえ、同定はますますいい加減ですが。 小さい頃はしっかりしています。見慣れなければ、ヤマドリタケモドキとかんちがいするかも。 明日11…

パンと遺伝子組み替え種子の強制

このページを始めるときには、きのこを見る目から社会的なことも、というまったく凡庸なクリシェ的考えを恥ずかしげもなく遂行しようと思ったのですが、なかなか社会ネタになりません。 グータラな性格のためのようです。今回は、偶然みつけた、おぞましい社…

ヒトクチタケ

ヒトクチタケ[Cryptoporus volvatus]は、最近、赤松林で頻繁に見かけます。 きのこの中には、弱った木に取り憑いて木を枯らすものや、枯れた木に取り憑くものがあります。また、同じ枯れ木や枯れた株でも、経年観察していると、生えるきのこが違ってきます…