ウツロイイグチ



夏のきのこの第二弾、イグチの仲間編の続きで、今日はウツロイイグチ[Xanthoconium affine]の幼菌をご紹介。とはいえ、同定はますますいい加減ですが。





小さい頃はしっかりしています。見慣れなければ、ヤマドリタケモドキとかんちがいするかも。


明日11日は選挙。「改革を止めるな」、「改革を前へ、日本を前へ」というのが、政権党2党のスローガンですが・・・・・・

  • 国債長期は約640兆円から740兆円へ増加。これについて、小泉政権は、誕生時の約束をまったく反故にして加速度的に借金は増大。
  • すでに世界各国は外貨準備を多様化しているのに、日本は冷戦時代の論理に乗っかって、米ドル一本やり。その傾向はまったく変わらず。



これらは、改革ではなく旧態の悪弊をただれさせて悪化させただけではないかしら。


一方、「改革」と叫ばれているものは・・・

  • 郵便貯金約350兆円は私営化されて、市民の資産から勝手な運用に(しかも米国の借金の下支えに)。そういえば大学をはじめ色々な機関が「民営化」「法人化」されて、名誉職が増え結局無駄遣いになったという情報も。
  • 福祉や年金の切り捨てと軍事費の増大(今や世界第二位の軍事支出)。
  • ここ数年の自殺者は3万人を越えているのに、「小さい政府」と連動して「自己責任」論が大流行。政府は市民の健康で文化的な最低限の生活を支えるためにあるのではなかったっけ?



これで「前に行く」「日本」って何だろう? とつくづく疑問。ふつう、こんなことやってたら、下に落ちていくだけだと思うけど。


私は創価学会員ではありませんが、少なくとも創価学会は、小規模の店をやっていたり水商売に従事していた人など、「貧しい」人を支えてきた側面があったはず(これは私が仲の良い創価学会員の言葉)。


今政権党となった公明党は、そうした支持基盤を裏切る政策に加担してばかりいるように思えてしかたありません。


一方で、旧来の悪弊の本質はただれるがままにさせながら、他方で、旧態の政策が最低限維持してきた普通の生活を支える生活を全部放棄する政策を「改革」と呼び続ける。


旧来の悪弊をさらに膿ませ、新たな悪弊を「改革」の名で導入しているだけの政権も、単なるイメージとスローガンで紹介するだけのメディアも、何かキタナラしいし、無茶苦茶キモチ悪い。


「旧悪の膿を止めるな」「改悪を前へ、日本を下へ」ならわかるけどね。


何より、どんな立場でも、実際にやっていることと違うことをスローガンとして繰り返すのは、スカン。


ウツロイイグチから時の「ウツロイ」を連想し、何だかこの5年の推移を鬱々と思ってしまいました。