シロオニタケ
「泣いた赤鬼」という、とっても人間中心主義的な(まるでアメリカみたいな)お話がありました。鬼なら、別に鬼として楽しく、人間になんか近づきたくないかも知れないのに、勝手に人間が、人間に近づきたい鬼というものがたりに仕立て上げちゃう、あの、一般に子ども向けと言われているお話。
というわけで、イグチの仲間は一休みして(まだいくつかあるのですが、息切れ)、テングタケの仲間のシロオニタケ[Amanita virgineoides]をご紹介します。
シロオニタケは、かなり大型になりますが、これはかなり大きな個体の幼菌(まるで「ヒメオオクワガタ」みたい)。
さて、頭のところをアップで見てみましょう。
いぼいぼが、「なかなかに愛でたし」という感じ。
でも、私ならこのきのこ、「シロイガイガボウズタケ」と名付けるけどなあ。。。
ちなみにこのきのこ、採取して袋に入れておくと、強烈な臭いになります。お試しあれ。「毒」っぽいし注意は促されていますが、誰も食べていないのか、多くの図鑑に、決定的な記述はありません。
名著『日本の毒きのこ』(学研)では、胃腸系および神経系の中毒を起こす、とあります。