ニセアシベニイグチ



そろそろ秋ですが、夏のきのこイグチの仲間編の続きです。今日はニセアシベニイグチ[Boletus pseudocalopus]。アシベニイグチの学名が[Boletus calopus]なので、学名でも、「ニセ」と付けられた悲運の存在。


とはいえ、たくさんあります。いたる所で目にします。写真の個体は幼菌。不思議なかたち(私の場合、悪夢に出てくるきのこはこんな感じのものが多いのです)。





ちょっと写真が今ひとつですが。


それで、このきのこ、多くの図鑑で「毒?」と出ています(また、図鑑の写真とこの写真、なかなか大きく違う印象)。


学研『日本の毒きのこ』では、毒成分不明、胃腸系の中毒を起こす、とあり。


きのこは、研究が進むと毒のものが増えるようで、20年ほど前の図鑑と今の図鑑では、けっこう毒きのこの数が違っています。


いささか退屈な啓蒙的発言ですが、図鑑で「毒」と書いてないから(「食」とも書いていなくて)食べてみる、というのは、けっこう危険なのでしょう。「食」とあるものでも、中毒することがありますから。