トキイロヒラタケ
今日のきのこはイグチの仲間から離れて、トキイロヒラタケ[Pleurotus salmoneostramineus]。学名のsalmone...は、「サケのような」でしょうか。
カテゴリーは「毒」ですが、トキイロヒラタケは毒ではありません。食べられます。でも、すこし大きくなると、革のようにとてもかたくなって、食べるに不向きになります。
わたしは、若いみずみずしいものを、ちょっとした炒めものに入れたり、湯がいてサラダに入れて色を楽しみます。
トキイロヒラタケは食べられるのに、どうして「毒」のカテゴリー?
ただ、去年、新聞で騒がれたスギヒラタケ[Pleurocybella porrigens]を思い起こしたからです。スギヒラタケとトキイロヒラタケ、科がちがうのですが、和名はおなじ「ヒラタケ」なので。。。
スギヒラタケは、きのこの少ない杉林に生える優秀な食菌として、各地で人気のきのこでした。「すぎごけ」をはじめ、地方で多くの愛称もついています。
ところが、昨年、スギヒラタケを食べた人が急性脳症になるケースが相次ぎました。2004年11月3日朝日新聞には、新潟や秋田など8県で46人が発症、14人が死亡したとあります。
その後、マウスに対して致死性の毒があることが判明、などといった記事がありましたが。。。。。。
それでも、これまでずっと食べてきたきのこ。突然こんなふうになるのはどうして? これまでもあったけれど気づかれなかっただけ?
森林の荒廃や、環境汚染から、毒性分が含まれるようになったとか、毒性が強まった、という意見の人もいます。
確かに、チェルノブイリの原発事故のあと、その近くで、長年食べていたきのこにあたった、ということもありました。
突然生える不思議なきのこ。
まだまだ、わかっていないことも多いのですね。