2005-01-01から1年間の記事一覧

アワタケ、ふたたび

というわけで、ふたたびアワタケを取り上げます。はじめに強調しておかなくてはいけませんが、アワタケというきのこは、毒ではありません。 まずは、お写真をどうぞ↓ では、なぜ「毒」のトピックかというと、単純。このきのこは、傷つけると、やや青くなりま…

次はイグチ

さて、夏のきのこテングタケ編は、ここらへんで一休み。で、どこまで続くかわかりませんが、夏のきのこイグチ編に入ります。 テングタケの仲間と同様、大型のきのこが多いイグチの仲間。特徴は、一般に、傘の裏がヒダではなくスポンジ状になっていること。 …

ウスキテングタケ

さて、そろそろ夏のきのこ「テングタケの仲間編」は本当に一段落です。 今日紹介するのは、ウスキテングタケ[Amanita gemmata]。 ちょっと写真がショボくて見にくいけれど。2005年7月20日、川越産です。 学研の「日本の毒きのこ」を見ると、毒成分…

キノコカフェ

料理、ではないかもしれませんが・・・・・・ 東京で、京都を中心としているらしいすこしハズした感じのきのこマニアがキノコカフェっているようです。 たのしそうなので、ぜひ皆さんも、夏休みのイベントとして子どもづれで行ってみてはいかが? なお、名著…

ツルタケ

ドクツルタケを紹介したので、「ドク」をとったきのこ、ツルタケ[Amanita Vaginata]。以前にも一度、紹介したことがありますが、ちょっと傘の開いたものを。 カテゴリーを「毒」にしましたが、ツルタケには毒はありません。で、ドクツルタケは、すごい毒。…

ドクツルタケ

ドクツルタケ[Amanita virosa]は最強の毒きのこ。ところが、関東周辺の山々には、どこにでもあります。 白くて、ツバとツボがあって、柄にちょっとささくれたようなパターンがあります(ささくれたようなパターンがなくて少し小型のものはシロタマゴテング…

キタマゴタケ

夏のきのこ、テングタケの仲間編もそろそろ終わりに近づいてきました。忙しくて山にいけず、写真のストックが減ってきたためです。 さて、写真はタマゴタケの亜種でキタマゴタケ[Amanita hemibapha subsp. javanica]。26日に紹介したタマゴタケと同じ7…

タマゴタケ再び

きのこの多くには周期そして天気の具合があるようですが、今年はイグチの仲間とテングタケの仲間は大発生の年のようです。 タマゴタケはすでに紹介しましたが、わけあって、再び、今度は少し若いものを紹介します↓ とにかくこのくらいだと無類に美しい。さら…

ガンタケ

ここ数日、東京では涼しい日が続いています。それなのに、地下鉄やJRなどは、冷房をがんがん入れていて、とっても腹立たしい。 さて、夏のきのこは、ベニタケの仲間、テングタケの仲間、イグチの仲間を代表とする、ということで、このところはテングタケの…

テングタケ

夏のきのこで最もよく見かける一つはテングタケの仲間。で、テングタケ[Amanita pantherina]そのもの。7月10日、埼玉県にて。 タマゴから出てきて、白いイボをたくさん頭に着けています。かわいい。 毒、です。胃腸系と神経系に作用し、ベニテングタケ…

タマゴタケ

夏のきのこといえば、テングタケの仲間は典型的な夏のきのこ。 もちろん、種類によって違いますが、全体に、梅雨時から夏にかけて大型のテングタケがどんどん姿を現します。 写真はタマゴタケ[Amanita hemibapha]。 写真を撮るときにイメージしたのは、私…

アンズタケ

夏のきのこその1は、アンズタケ[Cantharellus cibarius]です↓ 日本では、梅雨時から夏のきのこはほとんど食べる習慣がなかったようですが、一説によると、8月20日を対称の点として、それよりX日後にでるきのこは、X日前にも出るものが多いらしいです…

パンと遺伝子組み替え種子の強制

このページを始めるときには、きのこを見る目から社会的なことも、というまったく凡庸なクリシェ的考えを恥ずかしげもなく遂行しようと思ったのですが、なかなか社会ネタになりません。 グータラな性格のためのようです。今回は、偶然みつけた、おぞましい社…

なんのキノコ?

7月5日のポストへのコメントに、「節約会議」さんという方(何度か当ブログにコメントを下さっています)から、きのこの問い合わせがありました。 節約会議さんの、そのきのこの写真はここにあるのですが、うーむ。 ヒダや柄がどうなっているのかがわから…

クロノボリリュウ

しいたけやエノキタケ、マッシュルームや松茸のように、きのこには、傘と柄があって、傘の裏にはヒダがある、これが標準的なキノコ像のようです。 でも、八百屋さんで買えるきのこでも、マイタケやキクラゲはそうではありません。何やら怪しいかたち。 写真…

ヒトクチタケ

ヒトクチタケ[Cryptoporus volvatus]は、最近、赤松林で頻繁に見かけます。 きのこの中には、弱った木に取り憑いて木を枯らすものや、枯れた木に取り憑くものがあります。また、同じ枯れ木や枯れた株でも、経年観察していると、生えるきのこが違ってきます…

イヌセンボンタケ

一つ一つは、とても小さいきのこのイヌセンボンタケ[Coprinus disseminatus]。 6月半ば、秩父の沢沿いの倒木にびっしりと生えていました。写真は、その一部。 写真を撮っているときに通りかかった子どもと引率の大人のグループ。大人の一人が、「食べられ…

カワリハツ

ベジタリアンの人が、ある種のきのこを、よだれが出るほど食べたがる理由の一つは、通常、野菜では決して得られない歯ごたえ(肉の誘惑)にあるそうです。 そんな観点から好まれるのは、ヤマドリタケモドキやモミタケ、ムレオオフウセンタケなど。 一方、ハ…

春から梅雨にかけて

梅雨がなくなったかのような暑さです。一般に、きのこは秋のものと思われがちですが、一年中生えます。 また、8月20日を中心として、秋と春に対称的な時期に生えるものも多いという説もあります(たとえば9月20日頃生えるものは7月20日頃にも生える…

ベニタケの仲間

昔から食べられているきのこに、ハツタケがあります。やまぶき色みたいな色で、漏斗型の傘で、肉質がもろく、傷つけるとその部分が青っぽく変色します。 高浜虚子が、 はつたけを 山浅く狩りて 戻りけり という俳句を作っています。 その通り、ハツタケは、…

「笑顔で親切」なサービス

まったくの偶然で、「本屋の店員とサービス」というWebエッセイを読みました。このエッセイ、最後のほうに、岩波の「世界」を知らない本屋の店員さんに声をあらげてしまったとあり、「世界」を有名誌と言うところの含意は賛同しないのですが(どちらかと…

アワタケ

普通、傘のあるきのこの傘の裏はひだひだになっています。けれども、イグチの仲間[Boletaceae]は、ひだのかわりに、スポンジ状になっています。 写真のきのこは、アワタケ[Xerocomus subtomentosus (L.: Fr.) Quel]↓ 東京都内の公園のスダジイの洞の中に…

セキュリティ社会

最近は「SECOM」なる会社が大流行だそうです。治安への不安が煽られていて、そのために、セキュリティが心配というのが背景らしいですが。。。 そのうち、日本にもフィリピンのように、お金持ち地区は傭兵とみまがう警備員で囲まれたプール付き邸宅地区…

ツマミタケのニオイ

前回、ツマミタケというきのこを紹介しました。今回は、ツマミタケの「ニオイ」をビジュアルに示す写真を一つご紹介します。 こんな感じ↓ これも大画面だと迫力があるものを、ファイルの大きさの都合でぐっと小さくしています。 それにしても、いかにも「臭…

ツマミタケ

小さい頃はぷよぷよしたボール状。頭が割れたと思うと強い臭いのある粘液に覆われた頭とスポンジ状の茎がニョキニョキ。 そんなきのこの仲間があります。以前紹介したカニノツメもその仲間。 本日紹介するのは、ツマミタケ[Lysurus mokusin (L.: Pers.) Fr.…

老キララタケと老コキララタケ

雨続きで色々なきのこが出始めましたので、まず、このところ2度にわたって紹介してきました、キララタケ/コキララタケの、老いて倒れちゃったやつをお見せします。 まずは、これ↓ 二回前のキララタケのなれの果てです。 次に、前回紹介した、美しいコキラ…

コキララタケ

前回、キララタケのへちゃったのを紹介しましょうと書きましたが、今度はコキララタケ[Coprinus radians]。6月2日、東京都内の児童公園にて。 写真的には、もっと背景をゆったりとったほうがいいのでしょうが、サイズを小さくしながら、このくっきりした…

キララタケ

きのこの中には、アルコールと一緒に食べると中毒するものがいくつか知られています。たとえば、ヒトヨタケとかホテイシメジ。 ヒトヨタケの仲間のキララタケ[Coprinus micaceus]も、その疑いあり↓ 都内の某公園で5月末。何だかまるで秋のようですが。。…

キノコの工場生産

少し前、TV東京系「ガイアの夜明け」という番組で、きのこ産業の特集を組んでいました。以下、話が少し拡散します。 人工栽培ができないと言われていたホンシメジが栽培可能になったこと、HOKUTOと雪国という二大キノコ企業のブナシメジ価格競争が熾…

アラゲキクラゲは・・・

最近は雨と自由な時間とのタイミングが悪くて、あまりきのこを見つけることができません。こんなときは、地上生のきのこよりも枯れ枝や落ち枝、切り株のきのこを。 というわけで、以前も紹介しましたが、アラゲキクラゲ。今度のは、こんなの↓ 東京都内では、…