ガンタケ
ここ数日、東京では涼しい日が続いています。それなのに、地下鉄やJRなどは、冷房をがんがん入れていて、とっても腹立たしい。
さて、夏のきのこは、ベニタケの仲間、テングタケの仲間、イグチの仲間を代表とする、ということで、このところはテングタケの仲間のきのこを紹介してきましたが、今回も同じ。
ガンタケ[Amanita rubescens]。
英語では「The Blusher」といって、英国では、郊外の公園などでよく見かけました。日本でも、比較的開けた林のふちや木がまばらな公園でよく見ます。
生だと毒。また、茶色(微妙に赤がかかっていますが)のかさにイボイボが付いていて、柄にはツバと根元のツボ状(完全なツボではなく)の膨らみという点で、毒のテングタケに似ているので要注意。
ガンタケは柄も赤茶色で、傷つけると赤っぽくなります。この写真でヒダの部分にちょっと赤い斑点が見えますが、古くなって赤いしみができたもの。
このきのこ、美味しいんです。どうやって使うか、というと、乾燥させます。
乾燥させて、椎茸昆布の出しにガンタケも加えると、味に深みがでます。完全ベジタリアン向けのうどんつゆやみそ汁の出しには、とても有用。
乾燥は、スライスして天日干しが一番ですが、天気次第では、ふとん乾燥機やヘヤドライヤーを悪用します。