次はイグチ



さて、夏のきのこテングタケ編は、ここらへんで一休み。で、どこまで続くかわかりませんが、夏のきのこイグチ編に入ります。


テングタケの仲間と同様、大型のきのこが多いイグチの仲間。特徴は、一般に、傘の裏がヒダではなくスポンジ状になっていること。


以前、この仲間では、アワタケを紹介しました。


今日、ご紹介するのは、イグチの仲間でも名菌の誉れ高い、ムラサキヤマドリタケ[Boletus violaceofuscus]。





今は見かけませんが、15年程前は、小石川の占春園にも生えていました。関東周辺では郊外の雑木林で、梅雨時から夏にかけて、それなりに見つかります。


傘は黄色くて紫の斑点があるタイプもあるようです(成長段階で変わっていくのかも知れない)。


色の他に、特徴的なのは、柄の網目模様。マスクメロンのようで、わりとはっきりした網目模様がくっきりわかります。拡大↓





傘の微妙な蝋細工っぽい肌触りも目で感じて(?)いただけると幸いです。


さて、料理ですが、なかなか美味しい茸です。肉は真っ白。


スライスして、ソテー。いつも通り、バターないしはオリーブ・オイルと塩・コショーで、食べる直前に醤油を少したらします。


味自体は、イグチの仲間で最も美味だと思います。ただ、歯ごたえはもう少し欲しいところ。


オリーブオイルは、やっぱりパレスチナ・オリーブが一番です。アルジェリアから来た私の友人も、「結局パレスチナのオリーブが世界で一番美味しい」と言っていました。