ドクツルタケ
ドクツルタケ[Amanita virosa]は最強の毒きのこ。ところが、関東周辺の山々には、どこにでもあります。
白くて、ツバとツボがあって、柄にちょっとささくれたようなパターンがあります(ささくれたようなパターンがなくて少し小型のものはシロタマゴテングタケで、やはり猛毒)。
写真は、白が明るすぎて色がとんでしまったことに加え、小さいものでツバが見えず、また、地中のツボも見えません。すみません。
まあ、全体にタマゴタケやキタマゴタケを真っ白にしたきのこを想像すればよいでしょう。
全般に、強い毒のきのこは、食べてから症状が現れるまでに時間が少しかかるようです。すでに十分毒が体内で吸収されてから、という感じ。
ものの本で中毒例を見ると、とても苦しいようです。まず食べてから6から12時間くらいして、激しい下痢や嘔吐。その後いったんは小快復するものの、また悪化。コレラ状の症状を起こして、ついには死に至るとのこと。
テングタケの仲間は毒のものが多いですが(そのわりにナメクジがよく食べていますが、そういえば、ドクツルタケにはあまりナメクジの食べあとを見かけないような)、ドクツルタケはその中でも普通にありながら最強の毒きのこ。
辛くて苦しくて、もがいて畳をツメで引っ掻いて、ツメが剥がれる痛さにも気づかないほど苦しいそうです。