ニセアシベニイグチ

そろそろ秋ですが、夏のきのこイグチの仲間編の続きです。今日はニセアシベニイグチ[Boletus pseudocalopus]。アシベニイグチの学名が[Boletus calopus]なので、学名でも、「ニセ」と付けられた悲運の存在。 とはいえ、たくさんあります。いたる所で目に…

アワタケ、ふたたび

というわけで、ふたたびアワタケを取り上げます。はじめに強調しておかなくてはいけませんが、アワタケというきのこは、毒ではありません。 まずは、お写真をどうぞ↓ では、なぜ「毒」のトピックかというと、単純。このきのこは、傷つけると、やや青くなりま…

ウスキテングタケ

さて、そろそろ夏のきのこ「テングタケの仲間編」は本当に一段落です。 今日紹介するのは、ウスキテングタケ[Amanita gemmata]。 ちょっと写真がショボくて見にくいけれど。2005年7月20日、川越産です。 学研の「日本の毒きのこ」を見ると、毒成分…

ツルタケ

ドクツルタケを紹介したので、「ドク」をとったきのこ、ツルタケ[Amanita Vaginata]。以前にも一度、紹介したことがありますが、ちょっと傘の開いたものを。 カテゴリーを「毒」にしましたが、ツルタケには毒はありません。で、ドクツルタケは、すごい毒。…

ドクツルタケ

ドクツルタケ[Amanita virosa]は最強の毒きのこ。ところが、関東周辺の山々には、どこにでもあります。 白くて、ツバとツボがあって、柄にちょっとささくれたようなパターンがあります(ささくれたようなパターンがなくて少し小型のものはシロタマゴテング…

キタマゴタケ

夏のきのこ、テングタケの仲間編もそろそろ終わりに近づいてきました。忙しくて山にいけず、写真のストックが減ってきたためです。 さて、写真はタマゴタケの亜種でキタマゴタケ[Amanita hemibapha subsp. javanica]。26日に紹介したタマゴタケと同じ7…

テングタケ

夏のきのこで最もよく見かける一つはテングタケの仲間。で、テングタケ[Amanita pantherina]そのもの。7月10日、埼玉県にて。 タマゴから出てきて、白いイボをたくさん頭に着けています。かわいい。 毒、です。胃腸系と神経系に作用し、ベニテングタケ…

クロノボリリュウ

しいたけやエノキタケ、マッシュルームや松茸のように、きのこには、傘と柄があって、傘の裏にはヒダがある、これが標準的なキノコ像のようです。 でも、八百屋さんで買えるきのこでも、マイタケやキクラゲはそうではありません。何やら怪しいかたち。 写真…

キララタケ

きのこの中には、アルコールと一緒に食べると中毒するものがいくつか知られています。たとえば、ヒトヨタケとかホテイシメジ。 ヒトヨタケの仲間のキララタケ[Coprinus micaceus]も、その疑いあり↓ 都内の某公園で5月末。何だかまるで秋のようですが。。…

コカブイヌシメジ

ぼけてて見にくいですが、コカブイヌシメジ[Clitocybe fragrans]だと思います↓。 いくつかのきのこ図鑑に「桜餅のような臭い」とあり、桜餅っぽい臭いがしていましたので。。。 そういえば、芥川かなあ、誰かの小説か随筆に、長命寺の桜餅について「糞の臭…

中国のキノコ療法

広く知られていることですが、英語圏ではきのこへの関心は一般に低いようです。食べることにも、採ることにも、漢方薬に使うことにも。 去年のちょうど今頃(4月19日)、英国BBCに、「中国のきのこが中高年のフィトネスを改善することが研究でわかった…

ハタケシメジとクサウラベニタケ

秩父では(そしておそらく関東の広い範囲では)、ウラベニホテイシメジ[Rhodophyllus crassipes (Imaz. et Toki) Imaz. et Hongo]のことを「イッポンシメジ」と言います。ところで、いわゆる「標準和名」のイッポンシメジ[Rhodophyllus sinuatus (Bull.: …

ニガクリタケ

ニガクリタケ[Naematoloma fasciculare (Hudson: Fr.) Karst.]は、割とどこにでもある、そして割と毒性の強い毒キノコです。死亡例もあるそうです。同じモエギタケ科でも、クリタケ[Naematoloma sublateritium (Fr.) Karst.]は食べ方によっては優秀な食…