コガネヤマドリ



今日のきのこコガネヤマドリ[Boletus auripes]。


「青森のきのこ」(だったと思う)によると、最近、食べられることがわかったもの。よく図鑑にあるように、「派手な色のきのこは毒」という「迷信」が流布していたために、これまで食べられてこなかった、というだけではないよう。





そもそも一般に、夏のきのこは日本ではあまり食べられてこなかったようです。


このきのこも色合いは「派手」な黄色(金色)で、ムラサキヤマドリタケと同様に、名菌の多いヤマドリタケの仲間なのですが、はっきりいって別に美味しいものではありません。


歯ごたえが良いので、料理によっては、ベジタリアンの人にはお勧め。菜食料理ではなかなか得られない歯ごたえが楽しめます。


さて、どうして「文芸」かというと、単に、「コガネ」と聞くと、ゴールズワジーの「林檎の樹」の最後の部分



枝もたわわに黄金の実をつける、林檎の樹


という下りを思い起こすからです(とはいえ20年も前に読んだものなので、だいぶ違っているかもしれませんが)。


ところで、「こがねむしは金持ちだ/金蔵たてた蔵たてた」の「こがねむし」はゴキブリだ、という説があるようです。


お金持ちの家には食べ残しなどのゴキブリの食べ物が出て、ゴキブリが繁殖したから、ということらしいです。