コーヒーの甘さ



上質な、あるいは「こだわり」のあるコーヒー専門店が色々なところにあります。どれもそれなりに美味しいのですが、全般に、「甘み」を生かし切れていないのではないかという印象を否めません。


苦みとクリアさだけでそこそこ美味しいコーヒーを作るのは、わりとどこにでもあるように思います。それで、「ミルクなしで」とか言うわけです。もちろん、牛乳を入れない方が生きるコーヒーの味もありますが、牛乳を入れて生きるコーヒーの味を仕上げるのも、一つの大切な「コーヒー作り」ではないかと思います。案外、牛乳を入れて美味しいコーヒーは少ない(朝なんかはやっぱり牛乳を入れたい)。


また、ときおり「焙煎したて」を売りにしているところがありますが、どう考えても、焙煎したてから少し時間がたったほうが(油分がエグみに変わる前ですが)美味しい。


その点でとても優れていたのは、東京山手線のJR大塚南口から徒歩3分ほどのところにあった「水だしダッチコーヒー風来坊」(なくなっちゃいました)のブレンド


焙煎したてのものを買ってきて、3日くらいたったときに、何とも言えないコクのある甘みがでる豆のブレンドでした。


その味を際限しようと、フェアトレード(前々回紹介したように、今月はフェアトレード月間らしいので)のコーヒー豆を色々試して、最近なかなか気に入っているのが、フェアビーンズコーヒーの「マヤサンライズブレンド」に、オルタートレードの「カフェ・ライ・ティモール」をブレンドするというもの。


写真↓





ブレンドのベースやら何やらは割と無視していますが、この組み合わせを丁寧に入れると、とても美味しいのです。


ところで、左側に転がっているのは、焼き型を使って焼いたライ配合のフォルコルンブロート(右)と小麦のパン(左)。いずれも、種はライから起こしたサワー種です。


このところ、パンは安定して想定通りの味を出せるようになってきました。このポスト、きのことは全然関係ありませんが。