5月のエノキタケ



先日、ツチグリを紹介したときに、なぜかエノキタケも観察した、と書きました。その写真が、これ↓





少し古く、しかも2本だけだったので食べるために採りはしませんでしたが、いかにもエノキタケというかたちで、気に入っています。


きのこの中では、エノキタケは一番好きなものの一つです。食べる、だけじゃなくて、とにかく。


10代の頃、それまでにナラタケ(ボリボリ)やハナイグチ(らくよう)を食べ過ぎて、きのこは採るのは好きだけど食べるのは嫌い(まつたけも含めて)、という時期が続きました。


そのときでも、食べたいなと思った唯一のきのこがえのきたけ。


そして、小学校の頃、凍てつく初冬の山を歩いて、川沿いの立ち枯れの木のはるか上に生え、ほんのりと雪をかぶったエノキタケを釣り竿で一生懸命とった記憶。


英国の地方都市の公園で、冬、切り株に生えてみそ汁の具を提供してくれたエノキタケ(ただし注意しないとよく近くに犬の糞がありましたが)。


何よりも、近くを通りかかったときに生えかけのエノキタケが出す鉄さびを甘くしたような独特の臭い。


というわけで、ムレオオフウセンタケやモミタケもいいけれど、色々な点で、私は天然のエノキタケのファンなのでした。だから、何となく、日記でエノキタケに言及する数も多くなります。