カワラタケの仲間



カワラタケ[Coriolus versicolor (L.:Fr.) Quel]だと思います。よく見かけます。





英国では、なんと、グルメ番組に鼓吹された採りブームが一部で起きていて、野生茸の種が危機にさらされる恐れがあるという記事がBBCにありました。


英国でグルメ! そして英国でキノコ! いささかの文化本質論的偏見を交えまくって言うと、oxymoron!


何の関係があるかというと、ほとんど関係ないのですが・・・しばしば、虫採りマニアや茸採りマニアが、虫や茸を危機にさらしているという批判があります。


むろんこれは一部その通りなのですが、実際のところ、茸はきちんととってカゴで運べば胞子をばらまく役にも立ちますし、一方的に茸採りが茸に害だといわけではありません(虫は捕っても胞子をばらまかないけど)。


実際、少なからぬ場合、茸採りに行って驚くのは、むしろ「開発」です。例えば、秩父の茸採り名所だった「長尾根」には、シャカシメジなどの名菌があったのですが、「ミューズパーク」なる総合遊園地が作られて、すっかりそれはダメになってしまいました(もちろん、別の菌が出ることもありますが)。


とりわけ、すぐに使われなくなる箱モノ造りによる山や森林の「開発」などは、茸採りなどより、はるかに大きな打撃をいくつかのきのこに与えているのではないか、というのが実感です。


で、カワラタケ。20年程前と比べると、確実に、街路樹や東京23区の公園で、弱った木や枯れた枝から出る茸が増えているように思えます。ちゃんと調べたわけではありませんが。


ヤナギマツタケ、キクラゲ、アラゲキクラゲ、カワラタケ、ナラタケなどなど。


東京の木々は、弱ったのか?