グルメ・カンガルー絶滅の危機



料理に分類すべきかどうか、はなはだ疑問ではありますが、もう4年も前の話。トリュフを主食(食べ物の3割から7割がトリュフ)とするグルメな有袋類フサオネズミカンガルーが、絶滅の危機に瀕しているということです。英BBCより。


こんな感じの奴↓



オーストラリア北部に生息するもので、絶滅の危機に瀕している理由は、主食----トリュフ----が十分に手に入らないからとオーストラリアの野生動物関係者は述べています。


トリュフを食べるというなかなかない性質は、実は熱帯雨林の生態系の循環に貢献している位置づけからくるものであると。このカンガルーの重要な役割を理解した豪クイーンズランド州政府は、何とトリュフの臭いを嗅ぎ分けて捜す犬(sniffer dog)を使ってトリュフ探索に乗り出した!


繁殖プログラムでできた子どもに犬が捜したトリュフを食べさせると。クイーンズランド州環境相ディーン・ウェルズは「最近の研究から、この動物の繁殖と健康にとってトリュフが最も重要な要因であることが示唆されている」と述べているそうです。「フサオネズミカンガルーは住む場所と食べ物については一家言ある(very choosy about)」と。


このカンガルーは以前はオーストラリア北部に広く分布していたけれど、熱帯雨林の伐採で数が減り、今ではクイーンズランド州の小さな熱帯雨林地域にしか残らないそうです。


さて、なぜトリュフを食べることが生態系に重要か?というと、トリュフは熱帯雨林の木々の養分と水分の吸収を助けていること、そしてフサオネズミカンガルーがトリュフを食べ消化されない胞子を糞として排出することで、トリュフの拡がりを助けるからだそうです。