マッシュルーム



しばらくフランスに行っていました。1月後半から本当に忙しくて、更新が遅れてしまいました。キノコも写真も撮れませんでした。


本日、寒いけどそうでもないと書いたのは、大陸欧州は記録的な寒さで、本当に寒かったから。東京も寒いと聞いていたけれど、東京についたら「あ、春じゃん」と思った次第です。


さて、英国やフランスのキノコ本を見ると、日本のいわゆる「マッシュルーム」(白くて小さくてコロコロしたやつでツクリタケ[Agaricus bisporus (J. Lange) Imbach var. albidus (J. Lange) Sing.)、あるいは「ブラウンマッシュルーム」(同じようだけど茶色い奴)をとっても大きくしたやつが売っています。


こんな奴↓



日本では、エノキタケノ天然に近いやつの柄が茶色だから商業的に成功しなかったようにか、ヒダが錆色で成功しないのでしょうか。ふつうのスーパーではとんと見かけません。


ところで、英国やフランスのキノコ本には、「マッシュルーム」の仲間は「極めて美味」と書かれています。「確かにそこそこ美味しいけど、極めてというのはちょっと・・・・・・」と思われる方も多いのではないかと思います(私はそう)。


ところが、この大きな奴は、本当に極めて美味。一番味わいがわかる料理法は、柄を切り取って、傘の裏にスライスしたニンニクとチーズ、そしてバターを置く。それを裏返しのままグリルで(あるいはフライパンにバターをしいて蓋をして)焼く、というもの。あ、最後に、醤油を一滴たらしましょう。


むっちゃくっちゃ美味しいんですよ。これが。ジュワっと肉汁ならぬマッシュルーム汁が溶けだして、歯ごたえも絶品。


この大きなマッシュルームは、東京の恵比寿にあるレストランMushroomで肉の付け合わせなどに使われています。料理としての美味さは味わえますが、きのこの味そのものを楽しむには少し味付けが凝りすぎているようにも思います。