無垢之酒



日本名門酒会」という、たぶん造り酒屋さんの協会があって、そこと契約している酒屋さん(売る方)をときどき目にします。名門酒会の酒は私の印象では玉石混交で、銘柄によってだいぶ違うのですが。


この名門酒会に参加する7酒造が、この時期「無垢之酒」という統一シリーズのもと、それぞれ純米吟醸生原酒あらばしりの、活性炭による濾過もしない無調整の酒を出しています。四号瓶で1500円弱だったと思う。


参加している酒造は、日置桜、出羽ノ雪、信濃錦、華鵬、千代壽、豊の秋、北洋。


先日、豊の秋と日置桜の「無垢之酒」を買いました。いずれもしっかりと味が乗っていて、それだけで飲むのも、料理にあわせるのも良い酒です。


最初に豊の秋とあわせた料理は:

  • パウミット・サラダ
  • けんちん汁
  • ミルク酵母で作ったパン・ド・カンパーニュ及びミッシュブロートにカルピスのバターをたっぷり付けたやつ



いささか変則的ではありますが、お腹が求めていたものを組み合わせた結果、このようになった次第です。


以前書いたことがあるかも知れませんが、ときどき「凝った」酒屋さんの押しの強い自信ありげな最初に自分が見下すと判断した他人の話は聞かないタイプの店主さんが、「料理と酒の相性」という二次元のX軸とY軸で示す図をみせてくれることがあります。


これ、典型的に自分で料理を色々していない人がやったんだろうな、と思うような図で、辛さの多様性(カレー一つとっても、ペーストかドライなスパイスか、ココナツミルクを入れるかどうか、などで辛みのタイプはずいぶん違う、キムチやワサビはどうなるのか・・・)も、油っぽさの多様性(トンカツとステーキとバタートーストとはまるで違う)も、何にも考慮されていない。


というわけで、これからぼちぼちきのこと料理の相性に酒の相性もアップしていければと考えています。