クサウラベニタケ



きのこの続きです。さきごろ紹介したイッポンシメジに近いクサウラベニタケ[Rhodophyllus rhodopolius]。秩父では「ニタリ」と言います。





関東周辺の里山では、梅雨時から秋遅くまで長期にわたりみることができるきのこで、毒。


写真は6月末、奥多摩にて撮影。まだ若い個体で、シメジ型の、そんなに悪くなさそうなきのこに見えるかも知れません。


ただ、傘が怪しく「ぬめ」っとしていて、全体にひ弱な感じ。あまり食指がそそるものではないのですが、日本のきのこ中毒のかなりを占めるそうです。


確かに、数が多いですから。それに、いわゆる「シメジ型」ですし。


犬と一緒に山を歩いていて、このきのこを採ったら、犬が横から「パク」っとくわえたので心配しましたが、すぐに吐きだしてました。


毒だから吐きだしたのか、そもそも犬は生のきのこは食べないのか。


リスやヒグマは、きのこ食べることもあるようですが。


クサウラベニタケという名前は、「臭い」「裏紅茸」だそうです。後者は、イッポンシメジ科に共通する特徴としてヒダがピンク色になるところから。


前者は、確かにちょっと嫌な臭いっぽいかな、という感じ。