毒菌の横綱もう一つ
よく見かける猛毒菌として、以前、ドクツルタケを紹介しました。今日のきのこは、それと肩を並べる猛毒きのこ。
タマゴタケモドキ[Amanita subjunquillea]。ドクツルタケもタマゴタケモドキもテングタケの仲間。ちょっと落ち着いて写真を撮る環境でなかったので、写真はちょっとボケ太郎です。
この、真ん中のやつ。よーく見てください。傘は黄色からオリーブ色。柄は黄色でだんだら模様があります。柄の上のほうに白いつば。根元は、この写真ではわかりにくいですが、白いツボ。
傘についている黒いポツポツは、土のかけらです。
何かに似ている? その通り、実は、優秀な食菌のキタマゴタケに似ています。キタマゴタケのところでも、タマゴタケモドキという似た毒キノコがあると書きました。
キタマゴタケは、ヒダが黄色味をおび、傘のふちの線状模様がもっとくっきりしていますが、やはり似ています。
実は、手にとって見て比べると、違いはわかってくるのですが、写真や言葉での説明では、やはりよく似ているので、気をつけましょう。
1980年代の末、北海道でキノコ中毒による死亡事故がありましたが、それはタマゴタケモドキによるものだったそうです。これも、キタマゴタケのところですでに書いたことですが。。。
写真は、千葉で採ったもの。2本採りました。
一緒に写っているのは、ザラエノハラタケ[Agaricus subrutilescens]。おいしい食菌ですが、人によって強い胃痛を起こすことがあるそうです。