人間として扱われないこと



知人が、まったくの偶然からクルド人難民申請二家族への支援に関係しはじめました。昨年夏、東京は青山の国連難民高等弁務官事務所前で座り込みをしているクルド人難民二家族の前をたまたま通りかかったから、という、本当に偶然からとのことです。新聞やテレビでも放送されていましたから、ご存じのかたも多いのではと思います。


その知人から、次のようなブックレットが新しくできたとの案内が来ました。


『私たち どうして 人間じゃないの?
 怒りと慟哭 クルド難民と青学生の対話』

 青山学院大学名誉教授 雨宮剛
 A5判 140ページ 
 価格700円(送料別途300円)


座り込みをしていた二家族、カザンキランさん家族とドーガンさん家族が青山学院大学の学生を前に行なった講演の他、学生の感想、日本の難民受け入れ状況や家族メンバーのお話、連帯して座り込みを行なっていたイラン人ジャマルさん(この人はヤラセで逮捕されてしまいました)のお話などがあり、とてもリアルに状況が伝わります。


知人から回ってきた宣伝:



こちらの本は、3月1日の神奈川新聞、2月28日の東京新聞1面の「筆洗」や、3月2日の埼玉新聞などにも大きく取り上げられ、非常に反響を呼んでいる、注目の一冊となっております。


この本は自費出版の為、今のところご購入頂ける店舗や機会が限られているとのことですが、ネット上から、注文できるとのこと。


クルド人難民二家族を支援する会ネットショップ
http://6823.teacup.com/kds/shop


背景は、クルド人難民二家族を支援する会HPに詳しいようです。
http://homepage3.nifty.com/kds/


また本の紹介も、同じHPの次のところにあるそうです。
http://homepage3.nifty.com/kds/kds_034.htm


私も、おそるおそる、買ってみました。


人間として扱われないこと、ということには社会や個人の色々なレベルでの色々な要因がかかわており、単に「おまえは人間ではない」というのではなく、本当に、自分がその社会で「人間として扱われている」のを当然としている(とりわけそんなことを考えても見ない)場合、見えにくいものだなあとしみじみ考えています。


皆さんもよろしければ、読んでみて下さい。きのこ採りやきのこ料理をしているときにふと思うことと結びつくところも出てくるかも。曖昧な終わりかたですみませんが、この話は拙速に展開するのはむずかしそうなので、ここでお終いにしておきます。