冬来たるらし
東京も、「秋過ぎて 冬来たるらし」と言いたくなるような、週末からの寒さです。
北海道では、
さいはての 駅に下り立ち
雪あかり
さびしき町に あゆみ入りにき
といった歌を思い起こす方も多い季節ではないでしょうか(といっても住んでいる人にとって「さいはて」と言われるのは心外ですよね)。
本日のきのこは椎茸[Lentinula edodes]。はい、あたくしは江戸です、という感じの学名。
11月17日の撮影です。
乾いた日々が続いたせいか、良い感じに傘もひび割れて、いかにも、美味そう。もう少ししたら、どんこ系になってくれるかしら、という感じ。
さて、そんな天気なので、今日の夕食は根菜づくし。といっても、根菜の品数は二品だけ。
一つは、サツマイモとミカンの煮物。前にも紹介したかも知れませんが、ただ、煮ます。
もう一つは、根菜の煮物。
ごぼう、大根、蓮根、蕪、にんじん。たくさん準備します。
お水とお酢とみりん、昆布でまずゴボウと蓮根を柔らかくなるように早めにいれ、次いで、大根とにんじんを入れます。
全部そこはかとなく柔らかくなりそうなところで蕪を入れて、蕪は固めのところで火を止める。
もち巾着とか、五目厚揚げなどを加えるのもいいでしょう。
第一日目は、お皿に取り分けたあと、ゆずみそ風味でいただきます。お酢の風味が生きて美味。
第二日目。今度は、暖め直して(煮すぎないように)、あんかけ風に仕立てます。あんかけ側は、椎茸とヒラタケ、エノキタケなどと、生姜。お好みで香味野菜(ネギなど)をあんかけに加えてもいいでしょう。
そして三日目には、もう煮込むときからお醤油か、お味噌かで。上品に、というよりは野菜の甘みをたっぷり出す程度に柔らかく汁に野菜が溶け込むほど煮込んでいただきます。
これで、同じモトで3日にわたり、3種類、別の風味の料理を楽しめるので、とても楽。
ごそっと根菜が余ったときには、お勧め料理です。