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カキシメジ

きのこ図鑑で、「中毒の多い毒キノコ」としてよく挙げられているものに、「クサウラベニタケ」や「ツキヨタケ」があります。 カキシメジ[Tricholoma ustale]も中毒が多い毒きのこのようです(写真は右クリックで画像表示を選ぶと少し大きくなります)。 これは、幼菌。雨の中なので、粘性があります。粘ってます。 学研『日本の毒きのこ』によると、「頭痛を伴った、嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸系の中毒を起こす。青酸を生産する能力があるが、ヒトに害を及ぼす程の量ではない」とあり、また、…

ホウキタケの仲間

…ケの仲間。この仲間は図鑑によっていろいろな種類が紹介されていますが、私自身は、ずばりのホウキタケ(根元が太い)とウスムラサキホウキタケ(根元が太く色が藤色っぽい)という優秀な食菌のホウキタケについてはわかるものの、それ以外はどうもよくわかりません。 そんなわけで、写真はホウキタケの仲間。 この仲間は食のものと毒のものとが入り交じっています。 『日本の毒キノコ』でも、208ページから「有毒のホウキタケ類」が、名前のまだないものも含めていろいろ紹介されています。 写真のきのこは、…

発泡するもの

…状については、多くの図鑑で今ひとつ歯切れが悪かったもの。 学研『日本の毒きのこ」によると、胃腸系の中毒と痙攣などの神経系の中毒を起こすそうです。 つば(崩れやすい)とつぼがありますが、写真では見にくいので、ご注意を。 さらに、いわゆるコテングタケモドキには、形は似ているけれど、別種のものが含まれているらしいです。 夏はビールを始め、発泡系のお酒が人気ですが、先日頂いたのが、一の蔵の発泡清酒「すず音」。 アルコール分はビールと同じくらいで、甘いけれど、さっぱりしていて、夏、汗を…

リスボン包囲の記録

…』 『原色日本新菌類図鑑』(保育社) 『日本のきのこ』(山と渓谷社) 小川真『きのこは安全な食品か?』(築地書館) 本郷次雄と幼菌の会『きのこ図鑑』(家の光協会) お気に入りのきのこ採りスポットは? 秩父・東京小石川植物園・六義園・東大本郷キャンパス・川越・千葉県周辺 よく夢に見るきのこは? 食べるきのこ:ムラサキシメジ。いつも同じ独特の重く暗い不吉な味で登場。 採るきのこ:ヤマドリタケ。巨大だけど、やはり何か不吉な影をともなう。 アミガサタケ。いつも少し古くなりかけた、不吉…

ならたけ

…です。 でも、最近の図鑑類では、胃腸系の中毒を起こす軽い毒があるという記述になっています。 もう一つ、これまで「ナラタケ」と言われてきたものは、ナラタケ、ワタゲナラタケ、オニナラタケ、キツブナラタケなどいくつかの種類にわけるべきということになってきました。 中でも、オニナラタケとナラタケは中毒を起こす可能性がある、と。 さて、写真の株のほかに、近くに合計3株みつかって、その一つは、常緑広葉樹の根元に生えていました。 樹を枯らすため、林業の害菌としても有名なナラタケ。それが勢い…

椿

…樹下で丁寧にさがすと見つかります。きれいなつばきの植え込みなどで、何となく探してしまうもの。 とはいえ、何となく探すにはとても小さくて、実は地面を這うようににらまなくては見つからないのですが。 図鑑などでは、よく、きれいなつばきの花と一緒に撮された写真が掲載されています。 食べられない、と思います。 『椿姫』はアレクサンドル・デュマ、ただしフィスの方でした。春をひさぐ女性。 ここで一句。 赤い椿 白い椿と 落ちにけり 碧梧桐 ツバキキンカク チャワンタケと 生えにけり 辟易党

マメホコリ

…ころ、記憶力の劣化が激しいので。 さて、夏に戻って、ちょいと粘菌っぽいマメホコリ[Lycogala epidendrum]、でしょうか。 日本のきのこ図鑑には、あんまり載っていません。山渓フィールドブックスの『きのこ』にはありますが、写真が茶色っぽい成菌なので、肉眼ではなかなか識別しにくいものです。 つぶすと、ぷちゅーっ。つぶすと、ぷちゅーっ。 ぞわぞわー、ぞわぞわー、 つぶすと、ぷちゅーっ。つぶすと、ぷちゅーっ。 山を歩いていると、よく見かけます。わたくしは、つぶしません。

ニセアシベニイグチ

…、このきのこ、多くの図鑑で「毒?」と出ています(また、図鑑の写真とこの写真、なかなか大きく違う印象)。 学研『日本の毒きのこ』では、毒成分不明、胃腸系の中毒を起こす、とあり。 きのこは、研究が進むと毒のものが増えるようで、20年ほど前の図鑑と今の図鑑では、けっこう毒きのこの数が違っています。 いささか退屈な啓蒙的発言ですが、図鑑で「毒」と書いてないから(「食」とも書いていなくて)食べてみる、というのは、けっこう危険なのでしょう。「食」とあるものでも、中毒することがありますから…

シロオニタケ

…体の幼菌(まるで「ヒメオオクワガタ」みたい)。 さて、頭のところをアップで見てみましょう。 いぼいぼが、「なかなかに愛でたし」という感じ。 でも、私ならこのきのこ、「シロイガイガボウズタケ」と名付けるけどなあ。。。 ちなみにこのきのこ、採取して袋に入れておくと、強烈な臭いになります。お試しあれ。「毒」っぽいし注意は促されていますが、誰も食べていないのか、多くの図鑑に、決定的な記述はありません。 名著『日本の毒きのこ』(学研)では、胃腸系および神経系の中毒を起こす、とあります。

コガネヤマドリ

…がわかったもの。よく図鑑にあるように、「派手な色のきのこは毒」という「迷信」が流布していたために、これまで食べられてこなかった、というだけではないよう。 そもそも一般に、夏のきのこは日本ではあまり食べられてこなかったようです。 このきのこも色合いは「派手」な黄色(金色)で、ムラサキヤマドリタケと同様に、名菌の多いヤマドリタケの仲間なのですが、はっきりいって別に美味しいものではありません。 歯ごたえが良いので、料理によっては、ベジタリアンの人にはお勧め。菜食料理ではなかなか得ら…

キタマゴタケ

…毒のタマゴタケモドキ[Amanita subjunquilea]があるため。 タマゴタケモドキにはまだお目にかかっていませんが、図鑑の写真などでは結構似ていて、しかも、1989年に北海道ではタマゴタケモドキによる中毒死が発生しているとのこと。 注意しましょう。まー、いずれにせよタマゴタケなんかはそんなに美味しくないので、色とかたちの鑑賞にとどめておいた方が安全です。 タマゴタケに次いで、キタマゴタケも、傘の周縁にあるシマシマをアップでお見せします↓ これもまた、美しいですね。

タマゴタケ

…ます。 さて、多くの図鑑に、「欧州で帝王のきのこと言われ美味で知られるAmanita caesariaと思われていたが別種ということがわかった」といったたぐいの解説があります。 では美味かというと、今ひとつ。理由は、料理の仕方にもあるかも知れませんが、ソテー系は歯触りがヌルベチャで×、スープ系は特に特徴的なうま味が現れるでもなし(特有の味はありますが)、炊き込みご飯も同様。 衣をつけて高温でフライ、がきっとあうと思うのですが、油が面倒なので、フライ系の料理はしないため、結局、…

イヌセンボンタケ

…んまり意味なさそう。図鑑には、「食」とも「毒」とも書いていないので、食べない方がいいでしょうし。 若いうちは真っ白で、倒木一面に生えているところは、雪のようでもありますが、学名のdisseminatusは、「精液をまき散らす」(デリダ流の散種!)という意味だと思います(まったく間違っているかも知れません)。 ぱーっと雪のようなものが、精液をまきちらしたように見えたからかしら? 次第に料理から離れてきたところで、少し育ったきのこの写真を一つ。 これもまた、美しいですね。やっぱり…

ツマミタケのニオイ

前回、ツマミタケというきのこを紹介しました。今回は、ツマミタケの「ニオイ」をビジュアルに示す写真を一つご紹介します。 こんな感じ↓ これも大画面だと迫力があるものを、ファイルの大きさの都合でぐっと小さくしています。 それにしても、いかにも「臭そう」なきのこに見えませんか? 図鑑によっては「異臭」「悪臭」などと書いてあります。 でも、こうやって胞子をハエに運んでもらうのさ。きのこだって頑張ってるんです。

ツマミタケ

….]↓ 本当は大画面で迫力のある美しさを見てもらいたいのだけれど、ファイルサイズの関係でそうもいきません。 図鑑によっては「稀」って書いてあるけれど、東京都内の公園で比較的よく出会うきのこです。 ブログでは、写真は掲載できるけれど、においは掲載できません。きのこを紹介するにあたって、それは大きな欠点。次回は、つまみたけのにおいをビジュアルに示してみます。 そうそう、昔何度か書いたことのある、辺野古についての追加情報がこちらにありました。引き続き、注意をしておきたいと思います。

コカブイヌシメジ

…。 いくつかのきのこ図鑑に「桜餅のような臭い」とあり、桜餅っぽい臭いがしていましたので。。。 そういえば、芥川かなあ、誰かの小説か随筆に、長命寺の桜餅について「糞の臭いがする」と通行人が言っているのを耳にして「ふんっ」っと思ったというくだりがありました(久保万だったろうか?)。 写真を撮ったのは、2004年10月末、場所は東京都内の林のある大きな公園です。ですから、まったく今の季節(5月)とは関係ないのですが。 このきのこは、分析技術の進歩から、ムスカリン等の毒性分を含むこと…

巨大ボール型キノコ

…ハゲ」の意味。ただ、図鑑をみると、Langermannia giganteaというのもあり、さて、同一性はどこに? こんなの↓ まー、大きいわね。 図鑑を見ても教えてくれない謎があります。こういう大きなキノコは、地上に出てきてからどんどん大きくなるのかしら。それとも、地下で大きくなってボコっと出てくるのかしら。。。 と、不思議に思いませんか? ある日忽然と姿を現すので、なおさらに。 日本ではこれに似たオニフスベ[Lapnopila nipponica (Kawam.) Y. …

アミガサタケ

…というカード式きのこ図鑑を毎年1セット(50種50カード)ずつ出版しており、もう23巻まで出ています)。 一番美味しい食べ方は、乾燥させたものを水で戻して、細かく切って、タマネギとバターで炒め、塩・胡椒をしてパンの上に乗せて食べるというものですが、ちゃんとしたパンじゃなくてはいけません。 日本であうパンを見つけるのは、案外難しい。たとえば、秩父の「くろうさぎ」のパンや、京都郊外の「アルペンローゼ」の小麦全粒粉ベースのパンなどは比較的よくあいます。 とはいえ、トイレの横に生える…

ハタケシメジとクサウラベニタケ

…りは、明晰に、キノコ図鑑関係に権力を握った私たちは「標準和名」として「ウラベニホテイシメジ」という名を選びましたが、秩父地方をはじめ多くの地域でこのきのこは「イッポンシメジ」と呼ばれており、標準和名を「イッポンシメジ」と言う毒キノコは秩父地方などでは同じく毒キノコのクサウラベニタケとともに「ニタリ」と呼ばれています、ときちんと情報を提供するのが、キノコ図鑑関係に権力を有するほどの「識者」の務めだろう、と思います。 さて、そのクサウラベニタケ[Thodophyllus rhod…

ニガクリタケ

…かったレモンイエロー、黄色といった感じの色合い。 そんなわけで、特に取り上げていろいろお話するタイプのキノコではないのですが、実は、小さい頃どこかで採ってきたことがあって、図鑑で調べて噛んでみてニガクリタケだとわかったことが何故か記憶に強く残っていて、なんとはなしに、懐かしいキノコなのです。 話かわって、相変わらずファルージャのこと。1000人もの人々が殺されたというニュースが中日新聞にありました。普通の人々を殺すことがあたりまえになる世界はやっぱり恐ろしい、と思っています。

クロダイコクのソテー

…stans。 多くの図鑑に、石灰質の土壌を好むと書かれており、また図鑑によってはかなり稀なものとして紹介されていますが、関東周辺では、そこそこの収穫があります。写真は2003年10月半ば、奥多摩のもの。 このきのこは欧州でもなかなかの人気のようで、たとえば、 Gerhardt, E. Hongos de Espana y de Europa: Manuel de Identificacion. Barcelona: Edificiones Omega. という本[ちなみにこの…