クサウラベニタケとハタケシメジ



クサウラベニタケ[Rhodophyllus rhodopolius]。梅雨時から晩秋まで、関東周辺の里山にはうなるほど生えます。


よく知られ、中毒例も多い毒きのこ。


図鑑などでは、ヒダが最初白からピンク、肉色に変わるとあります。


ハタケシメジ[Lyophyllum decastes]。梅雨時と秋に路傍などに生え、よく目にします。


こちらはこのところよく知られるようになり、栽培品も出回るようになった優秀な食菌。


ヒダはあくまで白。


繊維質のもろさや生えるところ、傘の感じなど、質感も含めて慣れれば混同することはありません。


でも、クサウラベニタケのヒダも最初は白っぽいということで、ちょっと両者を比較してみます。


まず、クサウラベニタケ。小さなときの白からすこーしピンクがかってきたところ。





注意が必要なのは、ほかと比較せずに見ると、あまりピンクに見えないこと。


いっぽう、ハタケシメジのヒダ。





これはほとんど真っ白ですが、古くなると灰色からクリーム色系になります。


比べてみると、クサウラベニタケの「ピンク色・肉色」っぽさが少しわかりやすい、かな?


ちなみに、クサウラベニタケは2007年7月、ハタケシメジは2007年11月4日の撮影。


今年のハタケシメジは、半月ほど遅いようです。