亀の尾



昨年秋、小鹿野の「緑の村」に泊まったときのこと。


尾瀬あきらと言う人の『夏子の酒』という漫画があって、ちょっと読みました。


それを機に、再び亀の尾のお酒を飲んでみようかと思い立って、いくつか飲んできたのですが(結構あるんですよね)、最近手に入れたのは「まんさくの花 亀寿」。


1680円。


清泉の蔵の「亀の翁」が4000円(しかも悪質な酒屋ではプレミアをつけて高く売る)することを考えると、手にしやすい値段です。


亀の尾独特の微妙な甘みと味はよく出ていて、マル。


さて、ついでに、昨年夏のきのこのご紹介。シロテングタケAmanita neoovoidea]。





もう一つ傘の裏を。



情けないことにカメラのバッテリーが切れたので、きのこを家に持ち帰っての写真。


まったく同じものかどうかはわかりませんが、畠山陽一『秋田きのこ図鑑』(無明舎出版)には、「シラフタケ」の名で、別名「シロテングタケ」として出ていて、そこには「ほとんどの地域で塩蔵しておいて正月に塩出しして吸い物などのだし用として珍重、高級品にランクし大事に保存している」とあります。


ところで、『日本の毒きのこ』(学研)では、「激しい嘔吐などの胃腸系の中毒と幻覚などの神経系の中毒を起こす」と書いてあります。


さらに、池田良幸氏の名著『北陸のきのこ図鑑』では、シロテングタケAmanita neoovoidea]とドクシロテングタケ(仮称)[Amanitaの仲間]とが紹介されています。


シロテングタケについて、「有毒」とした上で、「本種は各地で食用にされていると聞くが、次に記すドクシロテングタケ(仮) A. sp. と酷似し、現に誤認して中毒死した例があり、本種から有毒成分2-アミノ-3.5-ヘキサジエン酸(2-amino-4.5-hexadienoic adic)が抽出されているので食べてはならない」と補足されています。


私も、食べません。